東北本線,東海道本線沿線 全線全駅歩き旅のブログ

旧東北本線と田沢湖線,花輪線,釜石線,八戸線,山田線、北上線、東海道本線、奈良線、大船渡線沿線歩き旅の記録。

「ぐるっとJR東日本の旅」 四日目 その1

2015年11月26日 | ぐるっとJR東日本周遊旅
「ぐるっとJR東日本の旅」 四日目 その1
2015年11月8日(日)

予報どおり今日は朝からの雨模様だ。
ただ電車に乗るだけの旅だから、天候はどうでも良さそうなものだが雨の中の旅行というのは楽しくない。
この雨では車窓からの眺めもまずダメだろうなあ。

電車に乗り続けて4日目になるのだが、
シベリア鉄道だとまるまる一週間も乗り続けるのだという。
もちろん昼も夜もずーっと電車の中で過ごして旅をするのだ。
それに比べれば実に楽なものである。
新幹線は揺れは少ないし、始発駅から終点まで乗っても数時間だ。

傘を差しながら急ぎ足で駅へと向かう。



駅中のコンビニで朝食用にサンドイッチとコーヒーを買う。
「大人の休日倶楽部パス」の切符を提示すれば一割引になるというお得なサービスなのだ。



それにしてもサービスサンドを選んでしまうというところが泣けてしまう。

最初に乗るのは「こまち95号」秋田行きだ。





まだ朝早いので車内は数人の乗客のみだった。



全車指定席なのだが盛岡駅、秋田駅間を利用する場合のみ自由席券で乗れる。



窓の外は雨、雨脚が少し強まったように見える。





雫石駅を過ぎると急峻な山あいを列車は進む。
線路のすぐそばまで崖があり反対側は川、そしていくつものトンネルを抜ける。
窓からちらっとだけ見えた国道46号線の橋梁。



トンネルと橋が国道46号線で秋田方面への通行を飛躍的に改善した。
その昔は橋の向こうに見える狭い山道を行かなければならず大変だったなあ。

と感慨に浸っていると車掌がやってきて「この席は田沢湖駅で乗る客が指定席を取っているので別の席に移動してください」という。
こんなにがら空きなのに、偶然指定を取られている席に座っていたのだった。

田沢湖駅からは中年のおばさんたちが乗り込んできた。
それまで静かだった車内がいっきに市場の中のように賑やかになる。


おばさんパワーに圧倒されていると、みちのくの小京都と言われる角館駅に到着。



秋田縦貫鉄道の角館駅が見える。三日前にこの路線の終点の駅である鷹巣駅を見たばかり。



大曲駅では列車の進行方向が逆向きになる。
座席をくるっと回転させて前方に向けて座る。
やはり乗り物では前方方向に向かって座るほうがよろしい。

午前9時半、秋田駅に到着。



思えば夏には歩きで秋田駅まで来たし、三日前は新青森駅から普通列車で来たのだ。
なにか用事があるわけでもなく観光をするでもないのだが縁のある駅である。

プラットホームには竿灯の大きなパネル。




”東北の駅百選選定駅”とある。



「え・・東北に100も駅があるんだっけ?」というのは冗談にしても、東北でのベスト100というのは多すぎじゃないのかな。
日本全国でのベスト100なら理解できるが、これなら東北の主要な駅は全部100選に入っちゃうんじゃあないの。

秋田の行事を描いた大きなパネルがあった。



冬の様子を描いた場面は私の子供のころの記憶を呼び寄せてくれる。
雪でつくる”かまくら”は横手市の名物だが、同じように雪の多い岩手でも子供たちは作って遊んだものだ。



右上に描かれている”箱そり”は私が子供のころに使っていたものと同じ形である。

藁で作られた”雪ぐつ”は水が浸みて足が冷たくてしもやけになった。
ゴム長靴を履くようになってからは水が浸みるということは無くなったが、冷たさは同じだった。
当時は防寒のための素材がほとんど無かったから唐辛子をつま先に入れたりしたのもだった。

つぎに乗る列車は羽越本線の普通列車で45分ほどの乗り継ぎ時間がある。



雨降りだし時間が中途半端なので観光にも行けない。駅前をぶらつきながら時間を過ごすことにする。

駅のコンコースでは産直市が開かれていた。





日曜日ということもあり観光客も多い。結構な賑わいである。

ほんの数日前までハロウィンの飾り付けだったのがクリスマスツリーに変わっている。





日本人はハロウィンだろうがバレンタインデーだろうがお祭りは好きである。
まあ、実際のところはコマーシャリズムに乗せられているだけとも言えるのだが悪いことではないと思う。

駅前のデパートを一周して駅へ戻る。

まだ電車は入線してこないのでプラットホームをうろつく。



向こう側に発車するこまち号のすがたが見える。



ホームの屋根を突き破っている鉄塔などを撮影する。



どの駅にも「撮り鉄」といわれる鉄道ファンの姿がある。
全員が中年のおじさんというのが特徴で、高級なデジタル一眼レフカメラと望遠レンズそしてプロ並みのしっかりとした三脚を装備というのが定番だ。



私のようにコンパクトデジカメで三脚も用意しないで写真を撮っているのは、彼らの邪魔になるだけだから少し離れたところから撮影する。



コメント
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