東北本線,東海道本線沿線 全線全駅歩き旅のブログ

旧東北本線と田沢湖線,花輪線,釜石線,八戸線,山田線、北上線、東海道本線、奈良線、大船渡線沿線歩き旅の記録。

2024年5月 JR大船渡線沿線を歩く旅。(5)

2024年06月07日 | JR大船渡線沿線を歩く旅
2024年5月 JR大船渡線沿線を歩く旅。

2024年(R6)5月12日(日)

陸中門埼駅 ―> 岩ノ下駅 3.8JR営業キロ

休憩せずに歩き続ける。
駅から少し行くと「川崎あじさい公園」があった。





けっこう広い公園にたくさんのあじさいが植えられているのだがまだ花の時期ではない。



「アナベル」「ミナズキ」「カシワバアジサイ」「ヒメアジサイ」「クレナイアジサイ」
そうか、あじさいにもたくさん種類があるんだなあ。

入園無料というのがいいなあ。


その脇にはガソリンスタンドの跡が残っていた。





どうやら出光石油系列のガソリンスタンドだったようだが、地方の小さなガソリンスタンドはほとんど廃業の憂き目にあっている。
EV自動車の普及に伴ってガソリンスタンドも苦境に立たされているんだろうな。

少し行くと公民館があった。



建物の脇にあるのはなんだろう、と行ってみると。



船だった。



北上川と砂鉄川が交わるこの付近は過去何度も洪水に襲われている。
洪水で家に取り残されたりした人の救出に使ったんだろうな。

現在はゴムボートが主流だが以前はこのような木製の船を使っていたのだ。

ハザードマップもある。



今は砂鉄川沿いに長大な堤防があるけれど以前は家が流されるなどの被害が多かった。



そのためこのあたりの住宅は山の中腹に建っているのが多い。
家の土台部分もかなり大きな石を使って流されないように工夫をしているのが見える。

だが、山側に家を作ると土石流などで被害を受けることもあるので油断はできない。

その砂鉄川の堤防を歩いていくと山側にある線路からカタンカタンと列車の音が聞こえてきた。



岩ノ下駅が見えてきた。



周りには住宅がぽつぽつあるだけでコンビニさえもない静かなところだ。

道路わきに衛星放送用のパラボラアンテナがたくさん展示?してある。





どうやら今は営業していない電気店が引き取った冷蔵庫や洗濯機などを置いている場所のようだ。
テレビの買い替えなどで使わなくなったアンテナを置いているんだろうな。

岩ノ下駅は片面プラットホームの小さな駅だった。









この駅で一ノ関駅から18キロ。







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2024年5月 JR大船渡線沿線を歩く旅。(4)

2024年06月06日 | JR大船渡線沿線を歩く旅
2024年5月 JR大船渡線沿線を歩く旅。

2024年(R6)5月12日(日)

真滝駅 ―> 陸中門埼駅 8.0JR営業キロ

そういえば岩手県の「一関市」にあるのに駅名は「一ノ関駅」でカタカナの「ノ」の文字が間に入っている、はてなぜ同じにしなかったんだろうか。

そんなことを考えながら歩き続ける。

道はゆるい上り坂が続く。





どこまでも、どこまでも、、、うんざりするほど続く上り坂だった。





歩道があるのが救いなのだが、雑草が通せんぼしていたりでちょっと歩きにくいところがある。





坂の途中に石材店があって看板を見ると地震でも倒れにくい墓石の看板があった。





東日本大震災では家屋の倒壊だけでなく多くの墓石が倒れたものだった。

地震直後のテレビインタビューである女性が「揺れが治まってすぐにお墓が倒れていないか見に行きました」と答えていたのを思い出してしまった。
別の女性は「地震の時はすぐに位牌を持って避難しました」とも言っていた。

ご先祖様を大切にすることは良いことと思うが、地震など災害の時はまずは自分の命を守ることを第一にしてもらいたいな。

そんな意味でも倒れにくいお墓というのは価値があるだろう。

息を切らせて坂を登っていくと大きな橋があった。



北上川に架かる「北上大橋」だ。



長さ482メートルのバランスタイドアーチ構造の橋とのこと。



なかなかに形の良い橋だ。

橋のたもとには昭和13年と書かれた旧橋の一部が残されていた。



現在の橋は2003年に架けられたそうだ。

橋からは「かわさきの柵」と書かれた大きな壁画が見える。



前九年の役で安部貞任が朝廷軍と戦ったところという。

時刻はちょうど12時、このへんで昼食にしよう。

少し行くと「道の駅かわさき」がある。





駐車場わきにはこんなものが建っていた。





アイオン台風、カスリン台風の水害の記録だ。
民家の屋根上まで水位があったのか、これはすごい。

最近でも台風が来ると床上くらいまでの水位があったとのこと。



ダムと堤防ができて洪水の心配は少なくなったが、この標識を見るともし堤防がなければ1階部分は水の中だったということも分かる。



北上川は雨が降るとよく氾濫したものだった。
わたしが若いころ盛岡市でも台風のときに盛岡駅付近の下町に浸水の被害があったのを覚えている。

道の駅の食堂で昼食にしたかったのだが混雑で中へ入れない。
そうか、今日は日曜日だったなあ。

道路の向かいにファミリーマートがあったのでコンビニのカレーで昼食だ。





食事を終えたら歩き出す。

マンホールには北上大橋と花火が描かれている。



町名などが書かれていないというのは珍しいかも。

少し行くと「歌人・柳原白蓮」というかたの記念碑がある。







こんどは砂鉄川を渡る。



砂鉄が採れたから砂鉄川と名付けられたようだ。
沿岸の釜石市にある釜石製鉄も砂鉄、鉄鉱石の採掘場に近いので造られたのだった。
いまは何もない岩手県だがその昔は金の産地でもあったし鉄の産地そして名馬の産地だった。



このあたりから竹林が見えてくるようになる。





京都や奈良にあるようなうっそうとした竹林ではないが間違いなく竹の林だ。
おそらく岩手県県南がこのような竹林の北の限界だろうと思う。

陸中門崎駅に到着。










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2024年5月 JR大船渡線沿線を歩く旅。(3)

2024年06月05日 | JR大船渡線沿線を歩く旅
2024年5月 JR大船渡線沿線を歩く旅。
2024年(R6)5月12日(日)

一ノ関駅 ―> 真滝駅 5.7JR営業キロ


いわてホリデーパス切符は土日のみの利用なので天気予報とにらめっこで出発日を決めた。



盛岡駅 - 一ノ関駅間は90.2JR営業キロで19駅もある。

盛岡駅発の5時10分発の始発はあるが朝寝坊のわたしにはつらい時間だ、6時39分発の一ノ関行きに乗ることにする。





日曜日ということもありゆっくり座っていける。



途中の平泉駅から外国人の団体が乗り込んできた。
全員中年の女性でディパック、トレッキングポールなどの装備だ。世界遺産である平泉の周辺をトレッキングしてきたのだろうか。





一行は一ノ関駅で降りると新幹線ホームへと向かっていった。
岩手県も外国人観光客が目に付くようになってきたけれどこのような形での観光客はまだ少ないだろうと思う。



一ノ関駅で降りたらまずは駅前を見に行く。





前回の歩き旅で訪れたのは2010年9月12日だった、もうあれから14年か~。
当時はまだ東北新幹線は青森まで開通していなかったんだよなあ、振り返ってみると月日の流れの速さにただただ驚愕するばかり。



駅前は14年前とほとんど変わりが無いようだ。



わたしは知らなかったのだが大船渡線には2012年から「Pokemon With Youトレイン」というのが運行されているのだ。





JR地方交通線はどこも赤字路線だからなんとかして客を呼び込もうと工夫を凝らしている。
人気だったSL銀河は2023年6月で運行が終了してしまった。

SLよりポケモンのほうが人気なんだろうか。


一ノ関駅を後にして歩き出す。



道路標識を見ると気仙沼まで国道284号線で44キロメートルとなっている。
JR路線では62キロあるが、猊鼻渓など人家のある所に駅があるのでかなり遠回りをしているのだ。





しばらく線路と道路は並行してはしる。

バス停のわきには古タイヤと竹を使ったベンチがあった、これはエコでいいね。





ちょうど田植えの季節だ、いまは田植え機があるから楽だろうな。



わたしは子供のころに田植えの手伝いをしたことを思い出してしまった、当時は機械はなくて全て人の手で植えていた。



満開のキリの花を見ながら歩いていく。天候は薄曇りで弱い風があるので汗をかかずにすむ。



赤色で書いた文字がすっかり消えてしまった表示板、穴埋め問題みたいだな。



真滝駅への案内があってその近くのお宅のつつじが実に見事だった。










歩いていくと田んぼの向こうを動物が走って来るのが見えた。



まさか熊ではないだろうな、それともイノシシか。



カモシカだった。

岩手県の田舎道を走っているとときどきカモシカに遭遇する。
盛岡市の県立博物館の庭でも見かけたことがある、けっこう人家のあるところにも出てくるのだ。

カモシカは道路の手前で止まって車が通り過ぎるのをまってから道路を横断していた、エライなあ。



道路を渡り終えてからわたしがカメラを構えているのに気付いたようで後ろを振り返ってちゃんとポーズをとってくれた。





「写真を撮りましたか、では山のほうへ帰りますからね」と言ったかどうだか。



今年も熊に襲われる被害が頻発しているけどカモシカに襲われたというのは聞いたことがないな、警戒心が強いんだろうか。

年季の入った真滝駅の案内板。





真滝駅には「無人駅」と英語でも表記がしてあった。もしかしてこの駅も外国人に人気なのか?





記念の写真も撮影する。









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JR大船渡線沿線を歩く旅(2)

2024年06月04日 | JR大船渡線沿線を歩く旅
大型連休も終わりやっと北国にも暖かさが戻ってきた。
このまま運動しないでいると足腰が弱ってしまいそうだ。

よし! JR大船渡線沿線を歩いてみよう。

JR一ノ関駅からJR気仙沼駅まではJRの営業キロで62キロだ。

大船渡線は文字通り大船渡市までの路線でドラゴンレールの愛称で親しまれている。

2011年の東日本大震災で壊滅的な被害を受け、気仙沼駅から大船渡、盛駅までの路線はBRTになってしまった。
線路があるのは一ノ関駅から気仙沼駅までの62.0キロのみだ。

線路沿いを歩くことにしているわたしは気仙沼駅までの62キロを歩くことにする。

頑張って歩けば2日間で踏破できる距離なのだが、盛岡市と一関市間は直線距離で90キロほどある。

どうしようか? 前日に車で行き一関市で車中泊をして早朝から歩き出そうかなあ。
だが5月の中頃の北東北はまだ寒い、一日の最低気温は10度以下だ。ときには5度以下まで下がって霜注意報が出ることもあるのだ。

わたしは寒いのは苦手だ。

そうだ「いわてホリデーパス」があるぞ、土日限定だが岩手県内のJR路線が乗り放題で2500円だ、よし電車で行こう

と、、、いつものことだがしっかりと下調べをしないで出かけることにした。

JR利用の日帰り旅になるので2日間で歩き終えることはできないだろう。
急ぐ必要はないのだから3日間で歩きと通せたらよしとしよう。
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JR大船渡線沿線を歩く旅 (1)

2024年06月03日 | JR大船渡線沿線を歩く旅

最近あまり身体を動かさなくなってYouTubeをだらだらと見る生活を続けている。

と、、「超過酷 東京から大阪歩いてみた。東京→大阪550Km徒歩旅」という動画を見つけた。
“かなやの旅日記”という方のチャンネルだ。

若い方のようだが1日で50Kmほども歩いたりとかしている。
東京大阪間をなんと11日間で踏破している、これには驚いた。

うーん、若い人はパワーがあるなあ。

さらに大阪から博多まで600Kmを歩くとか、成田空港から羽田空港まで歩くとかずいぶんとすごいことをしているのだ。

わたしも1日で40Kmほど歩いたことはあるが、毎日それを続けるほどの体力はとてもない。


また、“旅人やす”さんのチャンネルでは、こちらも若い人だが「大阪→東京・徒歩の旅」という動画がある。

ほかにも“びにえび”さんのチャンネルでも東京から大阪まで10日間で歩いたというのもある。

さらには”yukitube” さん、 ”NARU Channel” さん【ひとり旅おじさん】さん ”tomiryu” さん ”やんまんショウ” さんのチャンネルなど多数見ることができる。


見ているとわたしが歩いた道と同じだったりするので「おお!懐かしいな。」と感慨にふけったりするのだ。

やはり「旧東海道」は歩き旅には人気なのだ。

それにしても皆さんよい食事をしているなあ、毎日スーパーの割引弁当を食べながら歩き続けたわたしはつい羨望の目で見てしまう(笑)。


わたしのような老人が歩き旅をしている動画もどこかにあるのだろうけどなかなか見つからない。


わたしは古いタイプの人間だからスチール写真派なので動画はあまり撮らない。
でも、こうしてみていると動画で撮っておくと思いが伝わりやすいんだなとわかる。


そしてYouTubeにチャンネルを持っている方たちは様々な解説を入れているのでそれも見ていて楽しく参考になるのだ。


YouTubeを見ているだけでは満足できない、、やはり歩かねば!
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