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腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



麻雀用語に盲牌(モウパイ)というのがあります。
麻雀牌を見ずに指の感覚だけで当てること。実生活においては何の役にも立ちません。

数年前、某清涼飲料水のオマケにスター・ウォーズのフィギュアが付いたボトルキャップが販売されていましたね。今は公正取引委員会からダメ出しになり、中が見えるように透明なビニール袋に変わりましたが、発売当初は中のフィギュアが何かわからないビニール袋に入ってました。
袋の表から触って、いかにまだ持ってないフィギュアを集めるかが醍醐味でした。

初期のスター・ウォーズボトルキャップシリーズは全て揃えることができました。
いわゆるフルコンプリート。略してフルコン。C3-POなどはレア物ということで一体数千円でヤフオクで取引されていましたね。私は当時3体持ってました。

どこのスーパーにはその某清涼飲料水がたくさんある、という情報を会社の同僚から聞くとわざわざそこまで出向いて必死にビニール袋をモミモミしてました。アホですね。
しかし、当時は何が入ってるかほとんど判別できました。ケースごと大量に買う“大人買い”なんて言葉もできましたが、私から言わせれば邪道。大仁田厚ですわ。“大人買い”なんかしたことない!

そばに群がっているガキんちょに「これレイア姫。」「これR2-D2。」「おっ!これヨーダ。なかなか無いで。」と中身を教えてました。 まったくもってアホですね。

職場でも“ボトルキャップといえば吉田”と言われるほどボトルキャップ通でした。何の役にも立ちません。

ある日、某スーパーの食料品コーナーの通路で山積みに陳列している某清涼飲料水を前にして視線は上斜め45度、目を閉じ、口は半開きで恍惚とも思える表情で袋をモミモミしていると、山積みの反対側から親子の会話が聞こえました。

母親:「うちの店の主任、この袋の中身、当てれるんやで~」

息子:「...」

母親:「ほら、あの人がやってるみたいに袋の上から触って...  
あ! 吉田さん!

息子:「...」


うちに飾ってあるボトルキャップを見るたびにあの時の息子さんの冷ややかに見返す視線を今でも思い出します。

「あの時のお兄さんはこんなに立派になってますよ~。」 盲キャップのワザは何の役にも立ってませんが。


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