腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



世界最速のレースと言えば...


F1と思った?

エアレースが正解。

なんてったって、時速400km/hで、最大負荷が10Gの世界。

飛行機によるレースで、川や運河に専用のコースが設けられ、操縦桿を巧みに操ってゲートやスラロームを抜けてタイムを競う競技。
これ↓


時々フジテレビがレースの中継してますが、昨日も『スポルト』でやってました。

何気なく見てたら、パイロットがブライトリングの腕時計を着けてました。
モンブリランかナビタイマーでした。
一瞬だったのでデジカメ間に合わず(><)

画面を見ながらカバンからデジカメをゴソゴソと出してたら、画面の下にゴールタイムが表示されました。
これ↓
 おぉ~!オフィシャルタイマーがブライトリング!

流石、航空時計のパイオニア。
キッチリ押さえてます。

ここにもブライトリングの文字が↓


最後の表彰台に立ったパイロットも当然のことながらブライトリングでした。

何ヶ月か前の『スポルト』で、サッカー前日本代表監督トルシエさんの通訳だったフローラン・ダバディさんがこのエアレースの体験をしてましたが、かなり強烈だったようで、ゲロゲロ状態(笑)

確かに急降下したり、回転したりとそんじょそこらのジェットコースターの比ではない。

TDLのスペースサンダーマウンテンやUSJのバックトゥー・ザ・フューチャーでも軽く撃沈の店主には到底ムリ!


20年近く前、乗っていた飛行機がタッチダウンに失敗したことがありました。
確かシンガポールのチャンギ空港から香港へ行くフライトだったと記憶しています。
エアラインはSQ(シンガポール航空)。
当時の香港の空港は現在の香港国際空港ではなく、啓徳空港(カイタック空港)でした。
滑走路が短く、すぐ近くに巨大なビルが隣接しており、風が複雑に吹いているため世界でも屈指の難関空港で有名でした。

夕方シンガポールを出発して、夜に香港へ到着の便でした。
テイクオフも順調で、水平飛行に移ってからも何の問題もなし。
快適なフライトでした。

が、香港の夜景が近づき、シートベルトの着用サイン音が「ポーン!」と鳴って、そろそろ着くなぁ、と思って窓の外の夜景を見ていたら、やけに急角度で降下するじゃないですか!

あれ?っと思う間もなく、体にシートベルトが食い込みます。
慌てて前のシートのヘッドレストに手を掛ける。
客席のあちらこちらで「キャー!」と女性の声が聞こえる。
私は声も出ない。
や、やばいの?と焦った瞬間、お尻の下にドスンという衝撃が来たと思ったら、ギューーーンと急上昇。
今度は体がシートに押し付けられます。
かなりのGが体に感じました。

航空用語で言うところの“タッチ・アンド・ゴー”

急上昇していた時間は10秒か15秒ほどだったと思いますが、その後急旋回して再トライ。

私はまだ前方のヘッドレストに手を掛けたまま。

2度目の着陸はスムーズにフワリと着地。


あちこちの席から拍手が起こりました。

拍手する?


それよりも更に驚いたことに、1度目の失敗について機長から何の説明やお詫びもなく、普通に飛行機から下ろされました。
出口のドアの横でCAが笑顔で
「グッバ~イ」「グッバ~イ」

飛行機に乗って酔ったのは後にも先にもその時だけ。


三半規管の性能が通常の3分の1ではないかと思われる腕時計修理専門店トゥールビヨン店主。
USJではジョーズやジュラシックパークならギリギリセーフです。

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