昼行灯(だった)トキの大雑把なひとりごと

クレヨンしんちゃんよりもユルく生きていた(当面過去系)私の備忘録と、大雑把なひとりごと。時々細かく語ることも。

(備忘)地政学と宗教学

2024-12-31 19:34:30 | Weblog
(以下は2年近く前に書いたメモを備忘録的に掲載するものである。) 
 ロシアがウクライナの侵略併合にあれほどこだわる理由を、合理的に説明できる要素が全く見当たらない。ずっとそのことを考えていたが、プーチン大統領が元KGBらしからぬロシア正教会との結びつきがあることが見えてきて、ようやく自分なりに納得できた。ロシア正教会は東方正教会がルーツであり、元をたどればカトリックと別れる前のローマ教皇に行き着く。我々はカトリックとプロテスタントをキリスト教の正統、東方正教会をどちらかといえば異端という偏見をもって見るが、ロシア正教会からすればそれが反対なのは自明の理である。ということは、プーチンの意図は、宗教的にはローマ教皇の地位奪還にあるものと考えるのが自然だ。プーチンがウクライナ東部と南部クリミアを繋ぐ陸路にこだわるのは、ロシア領が黒海沿岸の相当部分を占めることで、黒海だけでなく地中海への海洋支配を進める意図があるからと考える。中世から続くロシア勢力の地中海進出の野望の実現である。ということは、プーチンは自らをローマ皇帝の座に据えたいのだと分かる。プーチンの野望はロシア正教によるヨーロッパキリスト教会のレコンキスタであり、それを政治権力的に成し遂げる自分は「新ローマ皇帝」として全ヨーロッパの支配者となるのだと妄想しているのであろう。そうしたストーリーを描いているとすれば一連の行動にも合理性が認めうるが、その名誉欲、権力欲自体には何ら合理性はない。だから結局、合理的な説明はできない。
 そして、ロシアと中国は、ロシアが地中海から大西洋を支配下に置き、中国が太平洋を支配下に置くという野心で一致しているのであろう。
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