この企画展が走っていると知り、無料ということもあって💦その後足を向けました。
(恐らく)若手の作家に焦点を当てる企画なんだろうと思ったのですが…
この「プロピクテアワード」ってどこかで、って多分ここだけど、見ているなあ、と思ったら昨年もここで拝見のスイスベースの国際写真展。
プリピクテ 「東京展/Fire(火)」 (東京都写真美術館) - シモキタのtokyoboy
ふむ、昨年は川内倫子さんの作品もあったそう、冒頭の私の記述は誤りでありましょう…
それでは作家のプロフィールと、いくつもある作品の中から私のピックをご紹介。
最初は海洋上に浮遊して大きな社会問題化しているマイクロ・プラスティックの精密写真。
岡田将さんの作品、元々が石油由来の原料なので太古の生物、有機物が含まれているんだなあ、と思わせる形状、色。
人間の地球に対する“罪”思わせるオープニングに相応しい作品。
この時点でなるべく1作家1作品と編集の都合💦で思っていたのですが…
岩根愛さん「KIPURA」、ハワイの火山から流れる溶岩流で焼け跡となった植物の跡をいう現地語ですが、ここではパイナップルやサトウキビの生産のため現地に渡った日系人の今を語っている…
このオレンジの人間は焚き火を囲んで「フクシマオンド」を踊る方々。ちょっとダービスショット🤏
観客としての私が結構乗っているの、記事化の際にも分かりますが、
次が小笠原諸島にスポットを当てた作品、でも対象はやはり人々。
長沢慎一郎さん「The Bonin Islanders」。Boninとは江戸時代より前、欧米で呼ばれていた小笠原諸島。
そこに1830年代無人だったこの島に欧米系及びハワイ系の住人が移り住んだ…
我々が知らない歴史です、そして明治に入って小笠原の日本領土化が国際法上認められる。
第二次世界大戦時には住民は全員日本本土に送還、戦後アメリカの統治下で欧米系住民のみが帰島を許された…
さて次、そうこれは鳥の群れですよね🦅、そしてそれだけでおどろおどろしい感じを受ける。そうヒッチコックの「鳥」💣
水谷吉法さん「KAWAU」って川鵜ですよね…
多摩川の生態系を変えてしまった存在だそうです。
中井菜央さん「雪の刻」。撮影地は新潟県津南。私的には「妻有大地の芸術祭」の近所、豪雪地帯。
でもそれは積雪地帯の南限に近く、サラサラでなく多湿のそれ故に重さも凄く、大地に対する影響も大きい。
洞穴に雪が埋まり、それがタイムカプセルのようにある日突然それが崩落して池に変わったりする…
高度成長期に沿岸、海岸線をコンクリートで覆い尽くしてきた様をひたすら撮ってきた写真によるインスタレーション。
最後は東京2020の時のお台場など東京湾岸の姿ですね。
そろそろ終わりに近くなり、千賀健史さん「Hijack Geni」。振り込め詐欺の犯人と被害者などをイメージフォトで捉えたもの。
最後が瀧本幹也さん「CHAOS」。地球の火山現象を捉える目的で取材、ブルーファイア現象を目にした作品。
それにしても、写真というメディアは今更ではありますが色んな要素があって、そのどても単独でアートなり報道なり文学として成立するけど大括りには写真、なんですよね…