他の写真展で写美に伺った際この映画が上演されているのを知り、
都合のいい時間帯の日に合わせて恵比寿を再訪致しました。
もう一つ雨傘運動をテーマにした作品もあったのですが、20分位のインターバルだったので、ランチが取れないとそこは断念…
1966〜76年の文化大革命。
そして1989年の文化大革命。
この3つの歴史的事件に携わった人々にインタビューをすると共に、今2020年、2021年の香港の民主化を求める運動の中で捕らえられた若者がそのインタビューを元にした寸劇で追体験しつつ映画を見る人たちに香港人としてのアイデンティティを感じさせていく構成。
ところで、私的には六七暴動の事はよく知らないのでバックグラウンドを調べてみました。
文化大革命に影響を受けた香港左翼が香港政府に対して行った暴動で、王立(イギリスです、当時は)香港警察との間で死者が多数出る事態となったこと。
紅衛兵的運動で、その当時の香港民の一部にあった中共政府へのシンパシーが背景にあるようです。
こんな事件もあったのですね⁉️
そして文化大革命はこの映画、香港への影響という意味では30万人だったかなあ、本土からの難民が香港に救いを求めて逃げて来た、というコンテクストで語られます。
どうやって逃げて来たか、当時の紅衛兵が毛語録を元に教宣活動をしている寸劇から我々は映画に導入されるストーリー。
天安門事件はドンズバ私の世代ですし、当時の仕事柄常に意識していたばかりか欧米側の新たな中国との関係構築時期には率先北京に行かされた身ですから痛烈な思い出として常にあります。
2017年、香港の中国返還20年から大幅に香港をめぐる政治・社会状況は変化した訳ですが、
私はそれ以降の香港には行ったことがありません。
1997年の返還式典の相前後には香港に結構な頻度出張していて、式典会場含めたその当時の香港の様子、仕事で付き合っていた香港人の動静などはよく分かっていたつもりですが、
そこから20有余年、映画の最後にプロデューサーの方かな、が香港のことを常に見ていて欲しいと言っていましたが、それだけはしていこう、と思いました。