田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

しつけか虐待か?

2016-06-11 21:07:56 | 2人3脚チンタラ道中
新聞を見ていたカァちゃんが、呟いている。
「 熊に襲われたら、何かの証拠品が残るだろうし?
  もう、この子は埋められているんではなかろうか? 」 と。
何時ものお得意(?)な、事件推理の始まりです。 (笑)
無事発見のニュース前のことです。
この北海道の七歳児行方不明事件では、子どものしつけが問題となってます。

さてさて、猫達の話ですが ・・・
東京での約10年間に、充分な躾は出来ているハズの彼らが、我が家にやって来て
もう7ヵ月が過ぎました。
最初の一日は、借りてきたネコよろしく、お利口にしてました。
しかし、2日目からは、もう何年も前から此所に住んでるみたいに動き回ります。
文字通りヤりたい放題の猫ちゃん。
嬉しくてたまらないとばかり、暴れまくりです。
特に高い所が好きで、ホップ ステップ ジャンプで、ひょいと跳び上がります。
物が置いてあるのを、上手に避けながら、巧いもんです。
「 アァーツ!? 」 
大事な物が壊されはしないかと慌てたカァちゃんが大声を上げると、
猫たちはあざける様に逃げるのです。
が、その瞬間、後ろ足で蹴飛ばされた物が落下します。
大きなガラスのコンポートは、無残にも粉々になりました。
悲鳴をあげながらカァちゃん 「 あんた達、よそにやるからネ! 」
聞いてたヒゲは大笑い。
なんて、懐かしいセリフでしょう。
もう、何十年も前によく聞いていました。
                        
今でこそ少子化で、子供達は国のお宝なんぞともてはやされていますが、
ヒゲ達が生まれた昭和20年代の日本は、違いました。
子ども達は、そこら中ウジャウジャしてましたモン。 (笑)
だから、今と較べるとひとりの子どものありがたみなど、遥かに低い背景が有ったのです。
そんな時代、子ども達が悪さすると、先ずは 「 メーッするよ! 」 とおどします。
最近のドラマでは、松坂慶子が、昭和のオバサン役で発したセリフです。
                       
それでも言うことを聞かない子供には、親は 「 あんた達、他所の子にやるからネ 」
或いは 「 あんた達、ご飯抜くからネ 」 も。
この警告だけで、充分に子ども達を振るい上がらせる効果がありました。
子どもが多い家庭の凄まじさは、子供心にも分かっていたのです。
今と違い、喰い物にも不自由してましたから、ご飯抜きは効果的。
それでも効かない子どもは、柱にくくりつけられたり、暗い蔵に閉じ込めの刑が待っていました。
現在では、虐待かしつけかのボーダー的な行ないでしょうが。

その刑を受けて、今度は泣き止まない子どもに、こう言います。
「 泣いてばかりいると、憲兵さんが来るヨ 」 何しろ終戦間もなしですから。
少し時代を経ると、「 泣いてばかりおると、MP!さんが来るヨ 」 と。
マッカーサー進駐軍が賑やかしい頃です。
今の子には、まったく背景さえ理解出来ない世界でしょう。
欧州の人々には、親衛隊SSが来るヨと言ったところか。
                  
さて最近、孫たちとの食事会。
しばらくすると、退屈した孫が店の人たちに悪さ(?)を始めた。
とうとうヒゲ が警告した 「 お利口さんにしてないと、北海道の山に連れて行くけんネ! 」
ヘイ! お後がよろしいようで ・・・ (笑)

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掃除機キャット

2016-06-08 19:48:51 | 銀&Marc物語り
我が家のアイドル(?)猫達、しっかり先代猫・トンのしきたり(?)を踏襲し始めた。
わざわざ風呂場に行って、水を飲むなんて奇習も、板についた。 (笑)
カァちゃんの風呂タイムの後は、温かいのが飲めるのが解っているから、
ドアの外で待っている。

しかし、未だにどうしようも無いモノがある。
前のトンは、大好きで大好きでたまらなかったことなんだが。
新人猫のギンとマールは、どうにも苦手な分野です。
ソレは、掃除機です。          
カァちゃんが掃除機を引き出すと、何処に居ても、寄ってきた猫トン。
布団の中で爆睡中でもですよ。
「 どうして、解るんだろう?七不思議のひとつかも? 」とカァちゃんが驚いていた。
その掃除機でブラッシングしてくれと、催促しているのです。
「 ウー するよ 」 と言うと、「 ニャァ~ 」 と喜ぶんです。
直ぐに “ 伏せ ”  の体勢になって待ちます。 「 お願いしま~すニャン 」
ひとしきり背側を吸引して貰うと、自らひっくり返ります。
今度は、 「 腹側をブラッシングしろ! 」 と主張するのです。
  

ところが、銀とマールは、全くこれが駄目です。
特に、僕ちゃん銀!
先ず、掃除機の動作音だけで、二匹は恐怖の目付きになります。
30cm近づくと、ほうほうの体で逃げ出します。
嫌う原因の主たるものは、音でしょうか?
つまり、大きな機械音がイヤなんでしょうね。
掃除魔のカァちゃんは、3台の掃除機を使い分けています。
元々我が家に在ったのが、一番嫌い。
東京で馴染みがあった2台を使う時とは、あきらかに反応が違います。
その内、掃除機ブラッシングが出来る様になるかも?
「 掃除時間の短縮になるぞー! 」 と期待しているカァちゃん。

所で、音と云えば、人間のくしゃみの音。
カァちゃんが発するくしゃみは、とんでもない大きな破裂音です。
凄まじい音が、響渡るんです。
まーた、ヒゲ奴め、そんな尾ひれを付けた大げさな表現してと思うでしょう?
実は、本当なんです。 カァちゃんも、否定しませんよ。 (笑)
                          
前猫トンとヒゲは、このクシャミ音の被害者なんです。
平和に横たわるトンとヒゲ。
そこに、突然の破裂音。
ヒゲは頭と耳を押さえ、トンはニャンと抗議の声を出して逃げ出します。

一方、今度の二匹は、平気な顔して無視しています。
何にも感じないようで、ピクリともしません。
不思議と云うか、色々な得手不得手があって、面白いもんですネ。
しかし、本音は、カァちゃんの期待通りに、掃除機CATになって欲しいところ。
抜け毛対策の手間は、それはそれは大変でございます。
銀! マール! カァちゃん孝行しようなぁ~!!
      
         ≪ 今日の昼寝は、出窓で仲良く。 
                  暑くなり、クッションから外れて ≫
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熊本アースクウェーク~旧友

2016-06-06 18:44:13 | ヒゲの毒舌
14日の前震翌日、空にはヘリコプター音、地上には救急車のサイレン音が朝から激しい。
そんな騒然とした中、多数の人達からお気遣いの電話やメールが掛かってきた。
その中には、思いがけない懐かしい声もあった。
D大時代のチェス仲間だ。
あまりの久し振りさに、会話は長時間に及び、次第に同窓会モードに。(笑)

ヒゲ 「 食器棚が倒れてきた時、思い出したよ君の話しを。 」
彼は神戸に住んでいて、阪神淡路大震災を経験しているのです。
突然の被災。タンスが彼に倒れ込み、辛うじて隙間から抜け出し、家族達を救い出したと。
そんな話を、その時は他人事の様に聞いていたのです。

ヒゲ 「 子供達が東京に居た頃は、『 東京はもうすぐ、必ず! 地震が起きるそうだから、
    しばらく熊本に引っ越してこないか? 』なんて提案する事を考えていたぐらいだよ。 」
M吉君 「 最近、大阪の方で、昔の将棋部一回生の集まりがあったとよ。
      君の話しも出てね ・・・・ 」
    「 俺の英語程度でも、会社ではソコソコのものだけん!? (笑) 」

神戸の彼は気楽に世間話を続けるのですが、熊本のヒゲは激しい余震が続いてます。(汗)
頭を片手で押さえながら携帯電話を持っていると、昔のUSドラマを思い出します。
         
「 こちらチェックメイト キング2! 応答願います。 ただいまドイツ軍の砲撃中! 」
「 ドーン 」 天井から白い瓦礫がザーッ。
サンダース軍曹は、ヘルメットを押さえながら援軍要請を。

話しは替わって、今度はヒゲのカァちゃんのことに。
M吉君 「 今の嫁さんは ・・・ 高校生時代からのアケミさん? 」
念のために、訊いているのでしょう。
ヒゲ 「 そうよ! 」
M吉君 「 じゃあ、もうずいぶん長いタイ。 ジュンな、良か嫁さんば貰ったネ 」
福岡出身だから、話しが盛り上がると、九州弁も登場します。
ヒゲ 「 (苦笑) ありがとうネ 」
こうして余震の最中、長い電話が済んだのです。

「 しまった! 」 終わった後、ヒゲは思い出した。
ほら、前のブログで書いた、B・ラーセン氏の京都接待の時のこと。
ヒゲの説明 ~ 「 銀閣寺は病んでいます。 」 の大失態事件。
その後、赤面のヒゲは、将棋・橋本ハッシー症候群になり、後の記憶がポンしてます。
ハッシー症候群とは、橋本八段がNHK杯で2歩反則負けした後、赤面して記憶が飛び!
気付いたら我が家のソファーに居た事件。
                            
だから、ヒゲは失われたアノ時の記憶をを求めて、その時一緒に居たM吉君に、
記憶の補てんをして貰いたかったのだ。
まあ、地震の最中の危険な時だし、そのうち、また機会があるだろう。

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行列のお店に並びますか?

2016-06-05 17:34:41 | 田園ものがたり
70年代後半の熊本市で、ドン底をうごめいていたヒゲの店。
それでも段々と固定客が付き始めた。
そんな時、ビル新築の話しが起きる。
ちょっとためらった後、新しい田園を計画することに。
その頃は、もう日本酒の品揃えだけでも、同業者とはどうにもならない差がありました。
つまり、毎日満席は保証されたようなモノです。

しかし、ヒゲの関心は別の所にありました。
熊本県民気質です。
その当時、県民の方々は、いわゆる“ 食物屋で並ぶ ”習慣などあるはずもなく。
まして、 「 予約してまで、飲みには行かんバイ。 」 と云うことです。
まあ、そんな風な妙なプライドは、細川ドンから下々に至るまで行き渡っておりました。
そのプライド = 食物屋で並んだり、或いは料理店に予約するなんては、
“ 食いもんが無い江戸の田舎者のすること ” だの意識です。
                        
そんな時代の田園。
夕方、飛び込みの客が入ってきます。
玄関に居るママが 「 すいません、もう満席なんですヨ 」
客は、ムカついた。
「 何や! 今日もいっぱいてや? あーたがいは、何時なら来らるっとな? 」
ママ  「 お出掛けの予定が決まったら、ちょっとお電話をして頂けると。 」
客  「 おっどま、酒ば飲もうと云う時、いちいち予約なんかはせんバイ。 」
客の怒りは、ごもっともな所です。

何故、ヒゲの店は、熊本県民が予約の電話を掛けざるをえなくなるようになったのか?
内輪の訳がありました。
その頃、地区No.1の自信のひとつに、価格がありました。
一応のマーケットリサーチで、同業者を調べ尽くしたところ、案外に単価が高い事が分かりました。
つまり、単価を低く設定すれば、充分な競争力が着くと。
そこで、狙ったのが 『 薄利多売主義 』 です。
ダイエーみたいですが。 (笑)    
但し、その為には当然、数(客数)をこなさねばなりません。
店は、大・中・小の部屋がありました。
ヒゲ達が腐心したのが、その部屋を最大客数で満たす事でした。
大き目の部屋を、御二人で使って貰っては困ると云う訳です。
それぞれのサイズの部屋の、適正最大客数で満たす事を目標に、電話予約で調節する。
客が好きな様には、部屋を選ばせないのです。
都ケチの舛添ドンも顔負けの、精査の効いた方法です。
これが、基本のコンセプトでした。
まあ、当時はしょうがない事でしたネ、利益をあげる為には。

    ≪ 懐かしの階段側入り口 ≫   
         
    ≪ 岐阜の乾山窯に特注した、カウンター背後のタイル壁 ≫  
  
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リハビリ再開

2016-06-01 18:35:46 | 2人3脚チンタラ道中
5/10(火曜日)  ほぼ一ヶ月ぶりのリハビリです。
4/16(土曜日)のドタキャン以来。
14・16日と、例の震度7ですから止むを得ないことでした。

S村病院の受付けで待っていると、エレベーター周りの壁が目に入る。
地震の影響で、ところどころのタイルが剥落している。
此処のは、備前の焼き物風合いのタイルで、気に入っていたのに。
入院患者のリハビリも再開したばかりらしく、どの患者さんの顔の表情が硬い。
リハビリ室の一隅には、支援物資が天井まで積み上げてある。
リハビリの先生方も、やっと元のシフトに戻ったばかりだそうだ。
ひと月近くは深夜シフトで、朝から寝ると云う、昼夜逆転の生活だったとか。
地震による、病院の緊急シフトなんだろう。
止むを得ないこととはいえ、大変だ。

ヒゲの左足をさすりながら、「 やはり、だいぶ固くなってしまいましたネ 」 と先生。 
                         
地震以来、とにかく何事もなく過ごすことを心がけたヒゲ。
こんな時に、下手に動いて骨折でもしたら、受け入れる病院の方も迷惑するハズです。
だから、ひたすら派手な動きをせずに居たから、麻痺のある左足の筋肉が固まってしまった。

平行棒で運動していたヒゲに、先生がラジオの音楽を尋ねてきた。
リハビリ室のBGMに、FMラジオを流してあるのです。
                 
「 この歌は、何でしたかね? 聴いたことがあるけど。
  あーっ、 “ 初恋 ” でしたか。 歌手は誰でしたかね? 」
「 村下孝蔵さんタイ。 熊本の水俣出身よ。
  99年、私が発症した同じ時期、やはり病気になってね。
  私はどうにか助かったが、この人は残念ながら ・・・ 」
「 えーっ!? じゃあ、もう、故人なんですか? 」

芸能界オンチのヒゲだが、特別な因縁(?)があったから、記憶に残っていたのです。
           
 
最後のトレーニングで、歩いていた時です。
突然、雷の音が鳴り始めた。
歩きながらのヒゲが、「 地震 ~ カミナリ ~ 火事 ~ 親父~ 」 と。 
                         
これがウケてしまって、大笑い。
先生 「 火事は怖いけど、今どきオヤジはギャグでしょう。 」
カァちゃんが迎えに来て、病院を出る時は大雨モード。
風も強いので、傘も役に立たない。
ほうほうの体で、我が家にたどり着いたのでした。

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