ヒゲみたいなロートル・チェスプレーヤーにとって、
【1924年の、 New York International Chess Tournament 】は、
もう憧れのトーナメントでした。
まるでタイタニック号のセピア色した、良き時代背景。
先ずは、裏表紙に書いてある礼讃文をご紹介します。
The great 1924 New York chess tournament is remembered as one of
the most brilliant tournaments of all time.
The greatest players of the day were there, and the play was magnificent.
There was Jose R. Capablanca, World Champion,known as the Chess
Machine, since he had the fabulous record of losing only one game
in 95 tournaments and matches, over the past ten years.
There was Dr. Emanuel Laser, whose fighting spirit and chess profundity
had ruled the world for 28 years; there was Alexander Alekhine,
soon to be the next world champion; Frank Marshall, whose wiliness had
won him many otherwise lost games, and Dr. Tartakower, Geza Maroczy,
Richard Reti, E. Bogoljubow, F. Yates, Edward Lasker, and Janowski.
さてトーナメントの主役は、Capa とAlekhine の2人。
70年代初めの日本チェス界は、Alekhine(露)の発音に苦慮してました。
アレヒン〜アレキン〜アリョーヒン の日本語表記が悩みのタネ。
原本の印字は非常に細かいので、観難いかもしれません?
しかも昔の英米式表記ですから、慣れない方にはシンドいかも。
ご容赦ください!(笑)
まだナチスが台頭してなく、やがて来る怖い大恐慌の影もない頃でした。
人びとは束の間のバビロン的な幸せを謳歌していた。
そう、まだチェスのグランドマスターが尊敬・崇められている時代。
知性のスーパースターが勢揃いした試合は民衆の注目を集めた。
まさに頭脳のオリンピアードのセレモニーでした。
今日は、そんな時代の雰囲気だけでも味わってください♪
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