さて、熊本県民の刺し身の好みが、コリコリと理解した新米料理人ヒゲ。
そうは言っても、人気の天然鯛や天然ヒラメを用意して置く訳にはいかない。
なにしろ、来客数が数人というドベコス店の田園ですから。
いつ来るかわからない客の為に、そんな高額の魚を仕入れられない。
そんな苦境時に出会ったのが、活きた中型の真鯒(コチ)でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/0e/62ad11a15a82234b1e3e9749323aa6e4.jpg)
一本300円で手に入るのが、ヒゲには信じられない。 😲
そのコチが居る水槽の片隅に固まっているニシ貝も少し買います。
ニシ貝は、赤貝より長く保つから、暇な店・田園には有難い!(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/8f/d5e2fb85de0d05dd8bfe4df25908a4b1.jpg)
さてさて・・・、コチが安いのには理由があった。
熊本の者には取り扱いが厄介だから、買い手が少ない。
と云うのも、鯒を上身にするには、“ 骨抜き等で若干の技術 ” が必要。
だが、京都で経験があるヒゲには、あまり苦にせずともこなせるんです。
但し、コチの肩口の上身は柔らかいから熊本県民の好みとズレる。
だから、その部位は刺し身で使わないで、揚げたり蒸したりに使う。
こうして、コリコリのコチ刺し(生肝付)の800円は、たちまち固定客を
掴んだのです!!
やがて、仕入れを増やして、沖鰡(ボラ)〜シクチを加えると、
コチ・ニシ貝・ボラの3種類の盛り合わせの型が出来上がります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/06/279135e69ba72d6f872f7bc5bfb5472b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/21/5df5a9bbc9e629c5418b8aafc8c191b6.jpg)
いずれもコリコリ歯応えで、誰が食べても活けモノを使っているのが判る
仕組みですね! 😋 😁
コレで、ドベコス脱却の糸口を掴んだのが大きかった ・・・ 😉
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/a4/2128301e00e1b162dfa44bcb6d2d23cd.jpg)
↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。
ずーーーーっと、熊本県ブログ ランキングの
首位を独走しておられますね!
おめでとうございます。 orz
最近は何故か?トップランナー。
妙に閲覧客が増えて、貧乏暇なし。(笑)
写真も少ないブログ記事なのに?
…有り難いことでございます。
経営が苦しいけれど洒落たフレンチを提供したいってことでした。原価を下げて利益も出したいと。
京都のぐりる金星さんのスタイルが良いななんて贅沢を言うオーナーさんでした。
で、納めの魚屋から自分たちで田崎まで仕入れに行って、コノシロ数匹・沖ボラ一尾・ニシ貝・箱500円の色物を必ず買うと決定。
コノシロはニシンの調理法で前菜に、沖ボラはカルパッチョかマリネで提供し、その後はソテーしてランチに。
ニシ貝は「かたつむりブルゴーニュ風」のやり方で焼き上げてコースの定番に。
色物の魚介は「本日のシーフードコース」で出しました。
コースが3500円からの店、原価を900円以下の設定でしたので
一口欧風前菜取り合わせ~カルパッチョ~魚料理~プチステーキ~彩りサラダ~食事&洋風止椀~デザート の中で銭がかかるのは前菜と肉にし900円以内。
やがて、繁盛店になり今でも営業してますが、料理は普通のフレンチ屋になったようですね。
PS:ただ、提供するときに『ボラのカルパッチョ」とか言いにくい給仕員、とりあえずフランス語のミュレですって言ったものの『ミュレって何です』が怖かったと話てましたね。
現役のころならカラスミの仕込みがぼちぼちですね。で、お節のスタンバイでしょうか。
まあ、水前寺の職人が色物を拘らないならですが。
なるほど、この仕入れ値なら3500円コースでも無理せず良いような。
ボラが言い難い?
ならミュレってなんですか?そんなモン、見れば分かる💢。(笑)