何気によく観る番組に、NHKBSの 『 駅ピアノ 』 がある。
空港や鉄道の駅の空きスペースにピアノが置いてあり、誰でも弾いて良いらしい。
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それぞれの人生が交錯するターミナル駅らしい設定が雰囲気を醸し出す。
又、弾き手が背負ってきた人生を何気に紹介されるのも、ピアノ演奏に艶を感じる。
まあ、当たり前みたいに “ ショパン ” を弾き出すのは、少々やっかむが。
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そして先日、アムステルダム駅での映像にヒゲは驚きました。
バックパッカーらしい、やや高齢の男性が駅にやって来た。
その背の高い男性が背中から荷物を下ろし、当り前みたいにグランドピアノの表蓋にドスンと。
リュックの金具がピアノの表面にあたり、その金属音が収録されている。
ヒゲも長くこの 『 駅ピアノ 』 を観てますが、自分の荷物は座る椅子のサイドに置いて、
演奏を始める人が殆どだと記憶している。
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ピッカピカのグランドピアノの表面に、荷物を置くのは初めて見た。
くだんの男性は御機嫌で演奏を披露し、先程の荷物を引きずり下ろして肩に担ぎ、
さっそうと去って行きました。 なんて、ハードボイルド!
その汚そうなバッグを引きずった時、再び金具が 「 キイーッ 」 と摩擦音を発します。
ツルツルに磨かれたピアノの蓋が、痛そう~ !
見ていたヒゲも、何故か? 爪で掻かれたように背中が痛い?!
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物資が無かった頃に成長した世代のヒゲ。
戦時下の熊本市は、終戦の目前に空襲をうけ、焼け野が原に。
更に、数年後には大水害で白川の橋の多くが流された。
当然ですが、戦後の復興は遅れることに。
ヒゲの小学生時代、長ズボンの子の膝は大抵がスダレ状に擦り切れてボロボロ。
半ズボンの子の靴下の親指の先は、穴が空いていました。
熊本の母親達は心得たもので、兼ねてからトッ・トッ・タ(取っておいた)端切れ(ハギレ)を充てて、
フセ(修繕)をしました。
着る物さえ、こんな具合。
まして、楽器なんて雲の上のモノ。
笛は、ほどほどにありましたが、楽器は貴重品。
新品の西洋楽器は、眺めるだけの贅沢品でした。
ヒゲみたいな薄汚れた小学生は、グランドピアノの脚に触れるのさえ憚られた。
そんな時代で育った子供には、どんな物でも貴重品。
大事に扱ったものでした。
だから、冒頭の高齢バックパッカーのマナーには、違和感を感じたのです。
古い人間でしょうか? (苦笑)
http://blog.with2.net/link.php?1046790
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空港や鉄道の駅の空きスペースにピアノが置いてあり、誰でも弾いて良いらしい。
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それぞれの人生が交錯するターミナル駅らしい設定が雰囲気を醸し出す。
又、弾き手が背負ってきた人生を何気に紹介されるのも、ピアノ演奏に艶を感じる。
まあ、当たり前みたいに “ ショパン ” を弾き出すのは、少々やっかむが。
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そして先日、アムステルダム駅での映像にヒゲは驚きました。
バックパッカーらしい、やや高齢の男性が駅にやって来た。
その背の高い男性が背中から荷物を下ろし、当り前みたいにグランドピアノの表蓋にドスンと。
リュックの金具がピアノの表面にあたり、その金属音が収録されている。
ヒゲも長くこの 『 駅ピアノ 』 を観てますが、自分の荷物は座る椅子のサイドに置いて、
演奏を始める人が殆どだと記憶している。
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ピッカピカのグランドピアノの表面に、荷物を置くのは初めて見た。
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くだんの男性は御機嫌で演奏を披露し、先程の荷物を引きずり下ろして肩に担ぎ、
さっそうと去って行きました。 なんて、ハードボイルド!
その汚そうなバッグを引きずった時、再び金具が 「 キイーッ 」 と摩擦音を発します。
ツルツルに磨かれたピアノの蓋が、痛そう~ !
見ていたヒゲも、何故か? 爪で掻かれたように背中が痛い?!
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物資が無かった頃に成長した世代のヒゲ。
戦時下の熊本市は、終戦の目前に空襲をうけ、焼け野が原に。
更に、数年後には大水害で白川の橋の多くが流された。
当然ですが、戦後の復興は遅れることに。
ヒゲの小学生時代、長ズボンの子の膝は大抵がスダレ状に擦り切れてボロボロ。
半ズボンの子の靴下の親指の先は、穴が空いていました。
熊本の母親達は心得たもので、兼ねてからトッ・トッ・タ(取っておいた)端切れ(ハギレ)を充てて、
フセ(修繕)をしました。
着る物さえ、こんな具合。
まして、楽器なんて雲の上のモノ。
笛は、ほどほどにありましたが、楽器は貴重品。
新品の西洋楽器は、眺めるだけの贅沢品でした。
ヒゲみたいな薄汚れた小学生は、グランドピアノの脚に触れるのさえ憚られた。
そんな時代で育った子供には、どんな物でも貴重品。
大事に扱ったものでした。
だから、冒頭の高齢バックパッカーのマナーには、違和感を感じたのです。
古い人間でしょうか? (苦笑)
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