田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

ありがたや音頭

2017-05-30 16:55:08 | ヒゲの毒舌
今日は、善政の限りを尽くすアベ総理大臣に感謝する日です。 (笑)
けっして、『総理のご意向!』ではありません。
題して、『サンクスギビングデー』 ~ ありがたや音頭で総踊り!!
                 
政府官僚は、又しても国民ウケの政策を打ち出した。
残業規制で、過労死問題も決着。 “働き方改革?”
残業時間100時間以下。 こだわり晋ちゃんは首を振る。
「ダメだ。100未満にしろ!」だって。
金曜日はプレミアム半ドンになるし、日祭日は多いし、日本人休んでばかり。
アベちゃんの推し進める、“働かない改革!”だそうです。
まあ、なんてありがたい!?
    
我々は、モーレツ社員として、24時間闘えますかと戦った。
    
断崖絶壁では、リポD飲んで仲間を助けたものです。 (笑)
     
そして、現在の日本はと云えば ・・・
働きづめだったヒゲ達世代には、うらやましい限りです。
コレで日本も、欧米諸国並みの優雅な労働環境です。
アベちゃんは、なんて国民思いの総理大臣でしょうか!
      あーり 🎶 が〜たや 🎶
所で、こんなに休んでばかりで、日本は崩壊しないのでしょうか?
先進国イチ、なまけ者国民と笑われ、生産性が低下しないのかと心配です。
つい最近まで続けたゆとり教育なんぞで、多くのバカを生み出し(ドラマのセリフより)、
今度は“ゆとり労働”を推奨して、怠惰な日本人を輩出するんじゃあないよね。

更に、名宰相シンゾウは、教育無償化を打ち上げた。
ありがたいことです。
しかし、財源は、もちろん無いそうで。(笑)
出世払い方式でどうだとか。 コレって飲み屋のツケ並みの発想。
まあ、なんて懐かしい。
昭和の酔っ払いの帰る時の迷セリフが、まだ生き残っているとは。
「 お客さん! お支払いは? 」 「 ママ、俺の出世払いで?! 」
    ( ケッ! あんたも日本も、出世なんてあるもんかい。 )

そしてヒゲ達に、3月末に通知が来た。
非課税所帯への一時金だそうで、ひとりに一万五千円ものめぐみ銭。
尊敬して止まない豆腐屋晋ちゃんのバラマキ戦術。
まあ、なんて有り難いご配慮でしょう。
           ♬ あーりがたヤ ありがたヤ  🎶
早速、結婚記念日に使わせて頂こう。 金が回ってデフレ脱出! 
アベノミクス万歳か? (笑)
カァちゃんは、ブツブツ言いながら心配している。
「 障がい者年金だから非課税世帯に間違いないけど、貰ってよいんだろうか?
  非課税世帯でも、預貯金なんかでゆとりある人達、たくさん居るよねぇ~ ・・・・ 」
                               
   🎶 今じゃプレ金 昼から酒呑めるゾー あーりがたや ありがたや
          近ごろニホンじゃあ  馬鹿の大臣に泣きまする~ 🎶 

                                     
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ジェネレーション・ギャップ~丼物文化

2017-05-27 16:20:32 | よもやま話・料理編
現在のラーメンや丼物の人気には驚くほどです。
ちなみに、ヒゲが現役時代の80〜90年代には、共にマイナーなイメージでした。
男達は遅くまで飲みほうけて、気づくとやたらに腹が減っている。(笑)
腹を空かせた酔っぱらい共は、暗ーい顔して豚骨ラーメンをすすって
家路に着いたのでした。

丼物も、牛丼チェーン店がくるまでは、ほとんど認知される事はありませんでした。
熊本県民的なプライドもあり、丼物(!)には違和感があったのです。
飯の上に何かを載せて食べる事が、ヒゲ世代には、禁忌に近い感覚があったかもしれません。
例えば、ご飯の上に漬け物のせて、醤油を掛ける。
品がないですネ。
だから、最近チョー人気の海鮮どんぶりにも抵抗が。
      
            
北海道展・駅弁大会などで行列が出来ているのは、海鮮弁当らしいです。
    
この写真は、東京の昼食時の丼物店。

温かいご飯の上に、冷たい刺し身を華麗に並べるのも、ヒゲはNG感。
更にその上に、醤油を掛けて食べるのは、ある程度の世代には抵抗があります。
カァちゃんも、鯛茶漬けには馴染めないと。
              
90年代、田園カウンター。 8時半ごろ ・・・・
ヒゲは見切りをつけて、浪ヤンに天ぷらを揚げるよう告げます。
在庫がだぶついた(!)天ぷらネタを動かす為です。
次の日の3時、賄い料理の時間 ・・・
昨日の揚げた天ぷらを出して、“天とじ丼”を作ります。
時間が限られているまかない飯としては、会心の献立とヒゲは自負したのですが。
      
             ≪ これは、ハゲ天の天とじ丼 ≫
やがて、食事が終わった頃です。不満の声が漏れ、聞こえてきました。
「 こんな風に、ご飯に掛けてあるのイヤだな~!
      ご飯と具を別々にしてある方が嬉しいけど。 」
ヒゲは、しくじったのを自覚しました。
賄い料理だから食べ易いように、どんぶり物にすればいいと思ったのが大間違い。
「 何だ、この下品な料理は? 」 と、総スカンされたのです。
先日のブログ 『 ドンにもいろいろ 』 での、battenさんのコメントにも、
似たような意見がありましたネ。

それにしても、昨今のどんぶり物人気、昭和オヤジには目を見張るものがあります。
なんでもアリとは、この事なんでしょうね。
うらやましい!?

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花嫁は夜汽車に乗って~第二談

2017-05-25 18:55:00 | ヒゲの盤上の世界
住み込みで、滋賀県のびわ湖で働き始めたヒゲ。
ひょんな事から総アガリ(調理師全員が仕事を辞める事)になり、
思わぬ休日が取れました。
月に2.3回の帰宅しか出来なかったのが、なんと連泊可能に。
やっと、カァちゃんと新居に落ち着いた時間を持つことが出来たのです。
            
              ≪ 学生時代のテレビもそのまま ≫
        ≪ こんな時間も ≫
そんな或る夜、ヒゲ夫婦は気になっていた寿司屋さんを訪ねました。
新居のマンションの目の前にあるんです。
古いタイプの寿司屋さんで、“ざこば寿司”と云う珍しいネーミング。

ひとしきり堪能したヒゲ夫婦。
見ると、ご主人は客と将棋を楽しんでいます。
やがて相手の客が帰ると、困ったな〜とヒゲの方に視線を送ります。
そしてヒゲに、「兄ちゃんも板場なら、将棋ぐらい演るやろ!?」と
大阪弁で問うてきました。
              
こんなシツエーションが、ヒゲは苦手です。
説明するのが、面倒臭いからです。
「 手合い(!)は、こうですヨ 」と、相手に同意させるのが大変むつかしい。
「 あのう、普通、私との手合いは、飛車・角落ちでするんですが ・・・ 」
下手にこんなセリフを吐くと、相手によっては、「 あなたは馬鹿ですヨ 」 と
宣言している様に受け止める方も。
この誤解が辛い。
コレが将棋道場辺りなら、自動的に二枚落ちの手合いが付き、
しかも、何のわだかまりも無いのがすがすがしい。
つまり、ヒゲといえど、滅多にこの手合いの説明は出来ません。

その時も、少しためらった。
そして、穏便な表現で、飛車・角落ちを提案した。
寿司屋の大将も、少し迷った後、受け入れた。
よほど、将棋の相手が欲しかったのでしょう。 (笑)
瞬く間に、三局を消化した。
なにしろヒゲは、現役をリタイアして間もない頃。
下手の横好きのおっちゃんには、どうにもなりません。
面白いもんで、この時の出来事が、後の田園の店でのヒゲとの
駒落ち将棋宴会の素になったのです。
しかも、この出会いで、あけみカァちゃんも職場以外での知り合いができました。
京都では、案外大切なことです。
懐かしい嵐電の写真。  
    
             

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懐かしい昭和~苦瓜

2017-05-23 16:57:42 | よもやま話・料理編
90年代初め、田園カウンターに南の方から営業マンがやって来た。
営業目的は、“ゴーヤ!”を熊本に売り込むことです。
ヒゲは、鼻で嗤った。
オイ、オイ、熊本は苦瓜(にがごり!)の特産地ばい。
こだわりの強い熊本県民に、沖縄種のゴーヤを広めるだとー?
まるで、エスキモーに冷蔵庫を売り込む営業マンの話しを思い出します。
まあまあ、演ってみなはれ!? (鼻笑)

その男は、ビールを頼んだ後、ヒゲにゴーヤを渡しました。
まるで、瓜かと見紛う立派なサイズです。
「 コレを、天ぷらに揚げてみてくれ。 」 と。
                  
ヒゲは、ためらった。
下茹でせずに揚げて、良いんだろうか?
なにしろ、苦瓜の天ぷらなんて、想像だにしてませんでしたから。
すると、営業マンは見透かした様に、
「 このゴーヤは、そのまま揚げることが出来ますヨ! 」 と言った。
揚げてみると、なるほど、なかなかの食感です。
苦みも少なく、肉厚の身の歯ごたえ。
気を良くした男は、天ぷらゴーヤを周りの客にも勧めます。

こうして、一週間ほど田園カウンターに日参し、ゴーヤの営業を続けた。
それから、三年ほど経って、熊本古来の苦瓜は駆逐され、ほとんどの八百屋には
沖縄種のゴーヤ苦瓜が並ぶ様になったのです。
まるで、ダーウィンの進化論的な変化で、ヒゲは驚きました。

そうは言っても、時々、無性に昔のアノ苦瓜が懐かしくなる時があります。
“ニガゴーリ”と言っていたが、県外客には好まれない苦さかも知れません。
キュウリみたいに細いサイズで、でこぼこの隆起も小さくてびっしりです。
          
安い時は、三本百円の皿盛りを買ってきて、賄い料理に。
苦瓜の“ヒコズリ”と称する味噌炒め煮。
多めの田舎味噌とたっぷりの砂糖。
ミソまで苦くて、旨い!? (笑)
フキ味噌とはまるで違う、存在感あふれる苦味。
或いは、苦瓜の“こねり”と称する、小麦粉を使ったコテコテ煮。
“コクラエ”とも言う。 粉・練る・和えるが変化したんでしょう。
ご飯の上にのせて食べると、品がまるで無いのに、妙に郷愁を誘う惣菜でした。
             
もう今や、コジャレタ店ばかりの熊本市では、出合うことは出来ないでしょうね。
ぜひ、もう一度食べてみたいものです。
                 
この写真は、2013年のカァちゃんのベランダ菜園の苦瓜です。
懐かしいあの苦みを、少しだけ味わう事が出来ました。
今年は、バラに没頭されております。 (苦笑)
    
 
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酒シャワーに気を付けて~☔

2017-05-20 21:30:02 | よもやま話・酒編
前ブログ『桶の仕込み酒 …』の続編です。
藤田千恵子さんと寿司屋で出逢った時、盛り上がった話の中のひとつを紹介します。
お互いに、「 そうなんですよね~ 」 との体験談でした。

ある月の熊本酒仙の会。
カウンター係りの浪ヤンが、例の“発泡酒”を携えて部屋に入ります。
この会は、その時期に合わせた趣向をこらして、日本酒を楽しんでもらっていたのです。
今回は、アノ発泡酒です。
                    
部屋に入った浪ヤンが、口上を述べます。
「 さて、お立ち会い! これなるお酒の開栓の儀を執り行います。
   実は、この瓶の中は、発酵中のお酒が入っております。
   先日も、コレを開けようとしたところ、ボン!と吹き出していまい、
   半分のお酒が飛び散りました。
   文字通り、発泡酒が発砲した訳でして。(笑)
   ですから、なだめなだめ開けていきます。
   いざと言う時の為に、ハンカチやらおしぼりを用意しておいて下さい。 
   では、先ずは、この押しピンで ・・・ 」  

周囲の客は、キョトンとした顔になり、オシボリを構えた!?
浪ヤンは、いつものように開封の手順を踏み、押しピンを挿した時でした。
浪ヤンの顔色が変です!?
じっと、酒の上面を見つめ続けています。
いつもだと、押しピンをはね返す様なガス圧が、酒から起きるハズです。
ところが、発泡酒の封を取っても爆発どころか、アワも出ません。

周りの客は、今か今かと期待して待っている構図なんですが。
なんと!
期待だけ抱かせて、何も起こりません? 
    🎶 しらけ鳥 飛んでいく クワーッ クワーッ (^^♪ 
                     
昔、観たコミック・ゴルゴ13に登場した、銃弾の不発の場面でしょうか。
そう、ゴルゴがいざ暗殺と引き金を引くも、弾が不発だったのです。 
失敗!!          
待望の酒は、瓶の中で発酵が終わり、普通の辛口の濁り酒になっていたのです。
まあ、イキモノ(!)相手のことですので、色々ハップニングが起きてもしょうがない。
今みたいに、炭酸ガスを吹き込んで作る手法ではありません。
なにしろ、発酵中のブクブク酒を一升瓶に詰め込む訳ですから。
封印も、飛び出さない様に調節しないといけません。
メーカーさんも気を使います。
もちろん、酒仙の会の紳士淑女の方々は、ちょっと白けることはあっても、
文句を付ける人は居ませんでした。 

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猫と新聞のバトル

2017-05-18 19:32:52 | 銀&Marc物語り
カァちゃんの朝のひと仕事は、新聞読みです。
新聞をテーブルに拡げて、コーヒー片手にゆっくり時間を掛けます。
商売柄、情報収集が必要で、隅から隅まで目を通していた習慣が続いているのです。
現役の時は、数社の新聞を購読していましたので、記事を比較することも。
引退後は、地元の熊本日日新聞だけになりましたが。
最近は、“お悔やみ欄”を見て、お世話になった事を懐かしがるのが増えました。
お客様達が、御高齢に成られてきたものですから。
最近では、ペギー葉山さんです。
店でお飲みになった焼酎“秋の露”を大層お気に入りで、
「自宅に送る手配をして頂けますか?」と、丁寧に依頼されました。
確認すべき要件があって、自宅に電話を掛けたカァちゃんに対応したのは、
御主人の根上淳さんでした。
「 あの夫婦、きっと仲良いよ! 」 と、電話口での雰囲気から察知したようです。

カァちゃんが、新聞読みの途中でトイレに立つと、さぁ大変です。
戻って来た時には、猫の銀ちゃんが拡げた新聞紙の上に、
ペターッと腹を押し付けて居るのです。
          
投稿動画で、飼い猫が主人のキーボードの上に横たわって邪魔するのに似ています。
銀ちゃんの言い分は、多分こうでしょう。
「 新聞読むのは止めて、あたい達とも遊んでニャン 」
そうそう猫の言い分ばかりを聞いておられません。
カァちゃんも必死に反撃して、新聞紙から追い出そうとバトルになります。
すると、銀ちゃんも「 キキッ、キキッ! 」 とラドン級の奇声を発して抵抗です。
                    

カァちゃんが、充分に(笑)時間を掛けて読んだら、ヒゲに回ってきます。
メインの目的は、TV欄の精査です。
一日の充実(?)したテレビ観賞ライフをおくる為には、欠かせない作業ざんす。 (笑)
そしてやっと熟読が済んだら、本日のニュースに目を通します。
「 そんなもん、iPadで見れるじゃないか? 」 息子なら、そう言うでしょう。
コレが又、年寄りの難儀なところでして。
ネットでのニュース等には、一行の見出しが並んでます。
興味を持った所をクリックします。
すると、申し訳ていどに三行の記事が。
その後に 【 続きを読む 】 があって、又してもコレをクリックしろと言ってくる。
なんて、後期高齢者には煩わしい作業でしょうか。
もう、目がチラチラしてしまいます。
やっとニュースが出たと思ったら、途中にCMやら関係ない案内なんか登場して、又イライラ。

その点、新聞は必要な箇所は、一目瞭然で読めるのが年寄りには嬉しいのです。
しかしです、両手で開いた新聞紙に、突然! 何かが飛び込んで来ます。
銀ちゃんです。
               
まるで、新聞は仇とばかり両手(足?)で押さえつけフミフミ(踏み踏み)始めます。
クシャクシャにした後は、トドメ(!)とばかりに、新聞紙を噛み始めるのでした。
おかげで、新聞紙は、昔の汲み取り式便所時代に使用していた紙の様に(!?)、
シワシワ感になってしまうので御座いました。 (汗)

   外出から帰って来た時、偶にこんな光景が。
                            「 お帰りニャン 」
                     
  食事は、殆んど一緒に食べます。       

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運不運は紙一重

2017-05-16 18:50:18 | 2人3脚チンタラ道中
あの突然の恐怖から、一年が過ぎた。
まだまだ、壊れたままの生々しいツメ跡が彼方此方に散在している。
改めて、我が家の幸運を思う。

前震時、ヒゲ家では夕食準備の時間だった。
他家とは随分違う時間帯なのだが、前の職業柄の事でして。
長年の習慣を、体内時計が覚えてしまっております。
その日のカァちゃんの動きに、チョットした変化がありました。

我が家の夕食タイムは、ヒゲの呑み始めからラストまで三時間は当たり前です。
ですから、カァちゃんは大半の料理を並べた後に、お風呂タイムにします。
ゆっくり、お肌のお手入れも済ませて、さぁビールとなるわけです。
が、その日は揚げ物がメインで、揚げたてを食べたいようなのです。
取り敢えずの肴を並べて、先に風呂に入ることにしました。
ムシ(ナマズ?)の知らせでもあったのでしょうかね?

いつものバージョンで動いていたら、大惨事になっていたかもしれません。
火に掛けた油鍋の上に、鉄のすき焼き鍋が落ち、煮えたぎった油は ・・・ (恐)
うろたえるカァちゃんの背後から、満載の食器棚が倒れ込んだハズでした。
こうして、難を逃れたカァちゃん。
コレは、“時間的”な幸運でしょう。
     ≪ 少し片づけをした後の写真 ≫
食器棚の上に置いていた、普段使わない大きなすき焼き鍋が落ちたのです。

片付けようと試みますが、割れた器も絡み合って動きません。
積み木崩しゲーム風でした。
器はダメになってもケガだけはしないように注意しながら進めます。
余震は続いていますが、もうあの震度7は来ないだろうと。
やっと食器棚を立てて、飛び出した電子レンジ・トースター・引き出し等々を元に収めます。
器は、別の場所に置いています。
     ≪ これは、本震の時 ≫
上部に重いものが無く、重心が安定していたのも幸いしたのか、倒れませんでした。

コレとは別に、“ポジショニング的”な幸運もあったのです。
次の次の日、深夜。食事を終えたばかりのヒゲ夫婦を、本震が襲いました。
「ドンッ!」 と来た後、まるで胸ぐらをつかんで揺すられる様な激しさです。
前々日とは、家具類の動きの違いが明らかでした。
ヒゲ家に近い白川を南北線と仮定したとします。
従って、白川を渡る代継橋は東西線となる訳です。
ヒゲ家的には、この東西線と平行な家具は、激しく揺さぶらました。

サイドボードの中は、胸ぐら揺さぶり状態になりました。
ロックしてもいない扉は開かず、まるで密室シェーカー状態で振られました。
シェークされたバカラや江戸切子の向付け鉢が犠牲に。
やはり東西線の大きな本棚は、まるでうさぎ跳びみたいに絨毯の上に乗り上げて移動しました。
      
前震では、上部の本が落ちてしまって、フローリング上を少し移動しました。
本震では、信じられない光景を目の当りにします。
程々に厚い絨毯に、あの重くデカイ本棚が乗り上げたんですから。
ワインラックのボトルは、ロケット砲みたいに飛び出しました。

しかし、南北線に平行に置いてあった薩摩切子達は、全く動いておらず難を逃れたのです。
   
唯一落下したのは、その下段に置いていた将棋盤と西(!)ドイツ製のチェス・クロック。
写真は現在のもので、当時より奥に置いてあります。
             

不思議なのは、この無事だった棚の裏側にある押し入れです。
      
折り畳みのドアーが開き、上部に置いていた物が飛び出しました。

更に、まさか助かってないよねと思ったベネチァンカットの花瓶や秋山厳先生の水差しも、
南北線に平行だったという幸運でセイフでした。
                  
たまたま偶然の配置で、震災の被害から免れた物と大きな損害を負うてしまった物が。
天秤に掛けると、まあ、ラッキーの要素が大きいように思うんです。
保険からの補償で金銭面は十分ですが、自分達で選んだ思いが籠った物品というのは貴重です。
そうそう簡単には、代替品は見つかりません。
そんな熊本に、最近またぞろ震度2〜4が続発しています。
やっと、再出発に漕ぎつけた方々の心情を思うと、気掛かりなものです。

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禁煙の後は

2017-05-14 19:22:52 | ヒゲの毒舌
5/3、ヒゲ夫婦にしては珍しく、ゴールデンウィーク中に街に出掛けた。
普通、人が多い時は出歩かないのが、ヒゲ家の基本です。
今日は、日航ホテルの中華料理がお目当てです。
              
早目に出発して、ホテル玄関にタクシーをつける。
ここのホテルは、玄関からちょっと歩くだけで、ロビーにたどり着けるのが嬉しい。
直ぐに、ソファーに座るのが定石手順。
五分休憩すると、タクシーで受けたダメージが元に戻るのです。
連続ワザ(ムーブ)が利かないヒゲには、ありがたい動線設定。

カァちゃんが手配した車椅子に移って、2階の中華料理店・桃李に向かいます。
店の椅子をヒゲ用にリセットして、やれやれと周りを見る余裕が。
やはり、どのテーブルにも、灰皿がセットされていません。
そうなんです! 
今は、どこの店も完全禁煙が普通になってきているんですね。
愛煙家には、辛い世の中になったもんですが。
食事で膨れた腹には、タバコの一服がゴールデンコンビだったのは、もう昔話しか?

やがて、娘夫婦と孫がきて、宴会(?)が始まる。
ビールで喉を潤した後は、紹興酒をボトルで注文。
コレが、5000円も取る酒か?
カァちゃん、「 我が家では料理用のやつだけど。 」 と。
今どきのメイドイン・チャイナは、こんなもんかなぁ。
なんて美味しくない紹興酒だ。 酒飲みをバカにしてるのか?
余りの不味さに憤りながら、顔を上げたヒゲは赤面した。
なんと、酒を飲んでるテーブルは、ヒゲ達だけだったのです。
周りの客席には、透き通った水だけが置いてあります。
なんて、健全で真面目(!)な方々ばかり。 ヒゲには信じられません。
中華料理頂くのに、水なんて飲めるか!
最低、キリンビールだろうとうそぶきます。
しかし、琥珀色の飲み物を据えて、バカ飲みする様な人は誰もいません。

そうか! ヒゲは、その時気づきました。
コレが、近未来の正しい日本の飲食店の姿なんだ。
厚労省様が進める、“完全禁煙”の後は、“禁酒法の時代”と云う訳ですネ。
酔っぱらい天国ニッポンで、禁酒法とは?
全く、コッパ役人の考える事は素晴らしい!?
こんなヒゲ達みたいに飲みほうけていると、きっと『エリオット・ネス』あたりが、
マシンガンぶら下げて押し入ってくるのだろう。
ヒゲは弁解する。       
   「 いや、コレは、アル・カポネから頂いた物です。
      健康ドリンクだから体に良いと、奴は言ってましたよ。 」 と。(笑)
             
さあ、今月も、元の田園ビル“ささの”で、集まりますよ。
組織的集団酔っぱらい共は、5/15(月曜日)に、ひそひそ話を企んでいるんです。
ヒゲは、心配です。
誰かが、毒キノコを読売新聞に包んで持って来はしないかと?
                      
そもそもが、いつもアベちゃんの悪口を言っている連中デスからね。
話しを盗聴した特高が、押し入って来ないハズが無い。
キノコで資金を稼ぐのを見て、国家転覆の共謀罪でみんな逮捕されるのでは? (笑)

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発症?

2017-05-12 17:21:56 | 2人3脚チンタラ道中
先日の事、筋トレから帰って来たカァちゃんが得意げにほざいた。
「 私の筋力、三十代に突入! 海外旅行もドンドン行けるわよ! 」
              
週2.3回のペースで通っているカーブスで、毎月ある体力測定での事だ。
一回30分程度なのだが、継続していることで効果があるんだろう。
それを聞いたヒゲは、ふと嫌な出来事を思い出した。

昨年の10/24日の事です。
今ごろカァちゃんは、シンガポールの有名高層プールでご機嫌のハズ。
              
ひとりで弁当を肴に、ひとしきり焼酎を頂いたお留守番のヒゲ。
そろそろ寝るかと、立ち上がろうとした時でした。
左足が抜けた様になり、立ち上がれません。
おかしいなぁ?        「困ったニャン」

そんな深酒もしてないし、エコノミークラス症候群には時間的に早過ぎる。
幸い両手には、マヒが及んでいない様です。
つっかえ棒と、腕の力を頼りにベッドまでたどり着きます。
左脇腹には、割と大きな痛みが有ります。
とりあえず横になって、様子を見るしか手立てがありません。
                    
心配を掛けるといけないから、シンガポールのカァちゃんには連絡しないことに。
当然、熊本に居る娘や義妹にも。
だって、カァちゃんの耳に入るのは間違いありませんから。
次の朝、起きて確認しても、良くなった様には感じられません。
頭の中では、過去の症例と比較しています。
似てるのは、腰椎の圧迫骨折の時の症状。
しかし、そんな事態になるような場面が浮かばない。
またしても、人工血管の縫合場所からの血液漏れか?!
人工血管の肉体との癒着現象か?
ひょっとして、薬の飲み合わせで、血栓でも出来たのか?
医療ドラマみたいだ。

やがて、カァちゃんが帰国。
ひとしきりの片付け騒動が済み、ホッとした頃合いになった時。
「 あの~、実はー、少し調子が悪かったい。 」 と、おそるおそる切り出した。
カァちゃんは 「 何で、もっと早く言わんネ! 」 と激怒した。
急いで病院に連絡して、ドクターと打ち合わせをしている。
                       
先ず、医療センターで出来る検査をすることに。
血液検査・レントゲン等々、ひとしきり済ませるけど、不具合が見つからない。
ヒゲは、まるでオオカミ少年モードで後ろめたい気分です。
そう言えば、99年の大手術から二年後の夜中にも、同じ様な痛みがあった。
その時も緊急検査したけど、何も見つからなかったのでした。
困ったモンだ。

「カァちゃんの旅行中、無事に過ごそうと用心しすぎて動かないから、筋力が落ちたのでは?」と娘。
カァちゃんは 「心細くて、精神的なダメージでも受けたのかな?」 と冷やかす。
面白くもない症状の発症だったが、数日で自然治癒したのでした。

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懺悔室のヒゲ

2017-05-10 17:38:23 | 田園ものがたり
平成28年度のNHK杯将棋・優勝決定戦 ~ 佐藤康光九段 対 佐藤和俊六段
両サトウの戦いは、序盤から風雲急を告げる展開の局面。
ヤスミッちゃんの6八角を無視(?)して、6二玉と和ちゃんが指したからサァ大変。
そりゃ〜 行くよね。 ヤスミッちゃん、2四歩。
展開は、定跡本に近い進行を ・・・ 。
普通は、4三馬にて先手指しやすしと書かれている。
しかし、アマ的には、二枚(!)龍で攻撃出来る後手も捨てたもんでない。
何しろ、二枚(?)アベちゃんの二枚舌言うぐらいだから。
相手をだます能力は、強力なハズだ!

さて、この決勝戦の組み合わせ。
普段のヒゲなら、文句なしに“和ちゃん”を応援します。
アンチヒーロー、アンチ自民党のひねくれ者ヒゲですから当然!?
人気が無い方の肩を持ちます。
しかし、今度だけは、ヒゲにはヤスミッちゃんを応援する曰く因縁があったのです。
            
平成9年、ある日の田園。
カウンターから吉兆の間に移った女流棋士と谷川名人達。
しばらくして、ヒゲ達も部屋にお邪魔します。
ひとしきり、色紙サインを頂いたりした後です。
ヒゲは、谷川名人に日本酒をお酌をしようとしました。
しかし、名人は固辞します。
当然ですよね、翌日は熊本市民会館でのJT杯将棋。
        
佐藤康光八段との対局が控えています。 深酒は禁止が当たり前。
しかし、相手が正しいからと引き揚げるのでは、田園の営業マン(?)は務まりません。(笑)
ヒゲは、なおも(!)お銚子を捧げながら、
「なーに、名人! 明日の相手は消化ゲームみたいなモンですヨ。さーさ、もう一杯どうぞ!」
何と! あろうことか?
ヒゲは、佐藤ヤスミツ現連盟会長を、消化ゲーム呼ばわりしたのです。
消化ゲームとは、V9時代の巨人vsヤクルトの、ヤクルト軍みたいな役割りです。
ただ単に、ゲームをこなして、白星を献上する為に在るチーム。

ヒゲは、店の酒代を上げたい一心で、そんな神をも畏れぬ言葉を吐いたのです。
売り上げ至上主義のブラック料理屋。
まるで、CMの売り上げナンバーワンを連呼する保険屋や健康食品屋を彷彿とさせるような。
     
そして、NHK杯トーナメントは、ヒゲの応援のおかげ(?)でヤスミッちゃんの優勝。
いやあ、めでたし、めでたし。
これで、ヒゲの後ろめたい所業も、多少は晴れたので御座いました。
                           
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