さむらい小平次のしっくりこない話

世の中いつも、頭のいい人たちが正反対の事を言い合っている。
どっちが正しいか。自らの感性で感じてみよう!

日本書紀 神功皇后紀を読んでみる 8

2017-04-15 | 日本書紀を読んでみる


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こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です


本日は

日本書紀 神功皇后紀を読んでみる 8

をお送りいたします


前回までのおさらいを軽く


おさないころから叡智聡明、大変にお美しい方でいらした『おきながたらしひめのみこと』神功皇后は、夫の仲哀天皇が神々の言葉に従わず、若くして急死なされたことに心を痛め、自ら神主となり神々のことばを聞き、西の宝の国を目指すことを決意なされました。

そこでまず、大和に従わない長年の宿敵、九州の熊襲(くまそ)の征討に向かわれ、鳥人『羽白熊鷲』や、土蜘蛛一味の魔女王『たぶらつひめ』を討ち取りました

次に『おきながたらしひめのみこと』神功皇后は、西の宝の国を求める、ということの成就を占うため、川で釣りをなされました

そして、もしことが成るなら『河のさかなよ!針を食え!』とおっしゃったところ、見事な鮎が釣れ、神々の言葉が正しいことを確信され、西国征討の決意をあらたにされました

そこで神田を定められ、水路を引こうとしたところ、大きな岩に阻まれますが、祈りをささげられたところ急に雷が激しく鳴り(雷電霹靂)、大岩を砕き、水路を通しました

その水路は『裂田溝(さくたのうなで』と呼ばれ、今も福岡の地に残っている、というところまででした


さて、では早速続きです


『原文』

皇后還詣橿日浦 解髮臨海曰 吾被神祗之敎 頼皇祖之靈 浮渉滄海 躬欲西征 是以 令頭滌海水 若有驗者 髮自分爲兩 即入海洗之 髮自分也 皇后便結分髮而爲髻 因以謂群臣曰

『訳文』

皇后は香椎宮(かしいのみや)にお帰りになられ、髪を解いて海に臨んで言われた

『私は神祇の教えを受けて、皇祖の霊を頼って、滄(あお)き海を渡り、自ら西の国を討とうと思います そこで頭を海水ですすぎます もし、霊験があるならば、髪がひとりで二つに分かれますように』

それで海に入って洗うと、髪は自然と分かれた。皇后はすぐに分かれた髪をそれぞれ結い上げ鬟(みずら)にされた。そして群臣たちに向かって言われた



簡単解説

いよいよ新羅出兵直前でありますね

ちなみに『みずら』は古代の男子の髪型

こんな感じ



でも美しき神功皇后が御自ら男子の髪型に結い上げ、群臣たちに向かっておことばを発せられるというなかなかにカッコいいシーンですので、こんな風な髪型を妄想してみましょう




神功皇后が髪をすすがれた地と言われる御島神社の動画


御免!

コメント (2)
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