その後の戦いは、もう御覧のとおり。
ぶっちゃけ、見ていて楽しい。
まさか、引きこもりサッカー、おしんサッカーが代名詞だったチームで、
こんな魅力的なサッカーを見れる時が来るとは。
しかも(ここ大事)、意外に勝てる(笑)
数字にもあるように、
後半戦は一定の結果を出したのも事実。
とても興味深いのは、
試合後の監督コメント。
なかなかウィットに富んだコメントをしてくれない実直な方ですが(汗)、
こと試合の振り返りについては、
やろうとしているサッカーをわかりやすく解説してくれます。
コバさんも詳しかったですけど、石丸さんもかなりです(笑)
簡単に言えば、やろうとしていることは、
・相手をよく見て
・パス交換しながら食いつかせてギャップを作って
・剥がして(自分でドライブするか、受け手が適正なポジションを取ることで)
・前にボールを繋いで
仕留めるサッカーです。
ですから、こんなコメントが多いです。
「(相手は)前から来ましたが、『逃げ道はたくさんあって、そこを見つけられな
かった』。
バックパスをして、圧力をかけるような状況を自分たちで作り出した。」
(R2.9.2H山口戦0‐0)
「ボランチが、『相手が食いつくシーンや、バイタルを攻略できるようなシーンがあ
る前のところのでの選択肢ミス』だったり、クオリティが落ちたところ、そういうと
ころをしっかりやっていかないと」(R2.9.23A岡山戦1‐2)
「崩すのが目的ではないこともたくさんあり、シュート意識というのは持つべきかな
と思います。そうすれば、『相手を引き出し、背後を取ることが出来る』。」
(R2.10.4H松本戦1‐3)
「相手の連続性の方がやっぱり高く、前に出てくるボールを何回か拾われたりしまし
た。『マークをつかれても、外せるタイミングはいっぱいあった』。」
(R2.10.14A栃木戦1‐0)
「相手がコンパクトな状況を作った中で、『引き出すポジションを取れなかった』。
一人一人の距離感も遠くなりテンポが出ないサッカーを繰り返した。」
(R2.10.21A水戸戦1‐1)
「自分達は『距離感を近くしながら、相手を動かしてボールを運んでいく』ことがや
りたいことです。もっと運べばいいと思うのですが全然できなかった。」
(R2.11.1A京都戦0‐3)
「前から来るということは、『トップ下南の浮いているポジションも取れていた。そ
ういう部分はなかなか見つけられず』、自分たちのやりたいことをやらなかった。」
(R2.11.4H新潟戦1‐2)
「『相手が見えるプレーをできておらず』、準備の部分が遅い。ボールが来てしまっ
てミスをする、なんとなくポジションを取った中でボールをつけられるから後手を踏
む。」
(R2.11.4H新潟戦1‐2)
「ワイドの部分にミスマッチが起こるのは理解しながらやっているので、『ポジショ
ニングをとってボールを動かして相手も動かす形に持っていきたい』。
怖がらずに『自分たちから外して行くポジションを見つける』かどうかをやらなけれ
ばいけない。」
(R2.11.11H大宮戦2‐1)
「ボランチがプレッシャーを掛けに行くところで、『ギャップが開いてくる』のは話
していた。
真ん中のスペースを活用出来るので、『センターバックが運べたら、相手ワントップ
を外し切ることは可能』だった。」
(R2.11.29A甲府戦0‐0)
「ツーセンターフォワードとボランチのラインが前気味で探すところが問題。
『ポジショニングから取れていない、ズレが出来ているのに自分で持って探して、次
の選手が苦しい状況でつける』という状況起こった。」
(R2.12.2H町田戦3‐2)
「『相手を見て判断するというのがチーム内には足りなかった』り、相手がプレッ
シャー来てない中で簡単なミスをしていた。」
(R2.12.16A北九州戦0‐2)
「自分たちが勝手にスピードが上げてしまうのは技術の無さだと思います。勝手にハ
イテンポな、『自分たちで相手を見た中でゲームコントロールが、まだできていない
部分もある』のが正直なところ。」
(R2.12.16A北九州戦0‐2)
やろうとしていることはわかりやすいですね。
しかし、これをピッチで表現するのは本当に難しいと思います。
J1でもできているのは川崎ぐらいじゃないでしょうか。
徳島もあの可変システムを熟成させるのに4年かかっています。
2018年には、得点の取れるウタカを呼んでやろうとして大失敗もしています。
石丸戦術は、それよりも高度なことをJ2でやろうとしているわけですから、
下手をすると「パス回しのためのパス」になってしまいますし、
距離感を近くして人数をかけることで、相手にハメられれば、
カウンターの餌食になります。
今年は、ハメられても駿や加藤の強烈なプレスバックでピンチの目を摘んできました
が、
来年は、それを上回る攻守の切り替えも必要です。
昨年までの「堅守」を脱ぎ捨て、
難しい戦術を武器に大海へ漕ぎ出した「石丸」丸。
チャートレス(羅針盤無き航海)で、見事に新大陸(J1)に、
たどり着くことができるか。
今年以上に、楽しみにしたいと思います。