東大のポッドキャストで
公開講座を視聴。
金融のからくりのような内容。
まくらのお話も刺激を受ける。
『日常の経済』は、『目に見えない』し、非常に『流動的』である。
ところが、危機が訪れると、途端に『非日常の経済』となり、『非流動的』
になると。金融『危機』の場合であれば、国の経済破綻や、大規模な起業の
倒産など。
『信用経済の発達』という言葉遣いを個人的にしていたが、私の場合は『掛取引の発達』
のようなニュアンスで使っていたが、経済における『信用』は、『日常の経済』が
『流動的』に流れる上で、非常に重要であるということは考えたことはなかった。
つまり、一企業の視点でなく企業間のつながりも含めて、マクロ的に考えるならば
掛取引をはじめとして、『信用』は『経済』の基本であるといえる。
たしか、『信用』の要素には、『時間』・『不確実性』・『空間』といわれており、
『空間』というのが、いまいちピンとこなかったが。
『信用』というのは、有形無形を問わず、『将来の可能性』までも、『信用を付与する根拠』
とすることが出来る。つまり、いまキャッシュ的に貧乏でも、将来、キャッシュ的にリッチに
なるのであれば、信用を付与することが出来る。そう考えると、『信用』とは、『尊い』
ことなのだといえる。よく知らないが、貧しい人たちへの小口の貸付を行った
グラミン銀行の発想は、欲にまどわされないで『信用』の本質を捉えて事業を行っている
気がする。
そのほかにも、
銀行は、『銀行―顧客』の『タテの流れ』と、
『銀行―銀行』間の『ヨコの流れ』でお金を融通しあったりという
整理が刺激を受ける。
『金融』の本質は、リスク分散?ではないか、と、ふと思う。
あと、アメリカのBIS規制に関する話の中に、
BIS規制して、金融の安定をはかろうとしたのに、
『逆機能』して、金融がグラグラする場合があると聞いて
金融も、理論だけでなく、実証研究が大事だなと思った。