そもそも論として、病院組織の『強み』とは
何だろうか?
ドクターの技術力?医療従事者のチーム力?
病院のホテルのような雰囲気?
この本の最初のほうでは、非公式なルーチン?という言葉
が強調されている。
確かに、『公式なルール(ルーチン)』というのは、法律等によって
ガラガラガラガラ変わってしまう。したがって、組織は、公式なルールが
変わっても、組織に残り続けるであろう『非公式なルーチン』が重要であるし、
『公式なルール(ルーチン)』と『非公式なルーチン』を、上手につなぐことが
出来れば『最強の組織』となるだろう・・・。
しかし、その前に、非公式なルーチンという無形資産を、
『誰と』作るのか、ということが、かなり大事というか、たぶん、
その一点で90%以上の成功確率が決まる・・・。
あと、この本の最初のほうで、この本での3つの事例が特殊でないか、という
予想される非難に対して、
3つの特殊な事例のエキスを取り出して、その他事例に適用しようとするのではなく、
グレープフルーツをしぼるように、
この3つの事例から、その事例の本質に至るまでそぎ落として、
普遍的な理論(ビタミンC)をとりだそうとしたり、先行研究の理論にあてはめてみたりという
『姿勢』が誠実である・・・。(つまり、グランデッド・セオリー・アプローチ?)