この本に出会えて良かった。
この本を読んで、「シニョレッジ」の現実的な
意味合いについて考え込んでしまう・・・。
岩井克人さんの過去の本で書かれていることが、
異なる角度から書かれているが、
読んだ側は、異なる刺激を受けた感じがする。
「差異」、「グローバル資本主義」、「貨幣」といったキーワードが
印象的であるが、
経済の本質を突いている言葉であるが、
その言葉のインパクトは、意外に自分のフィルターでしか、
イメージ出来ないので、岩井さんの見方を辿っていくだけであるが、
自分のフィルターのお掃除が済んだ感じがする。
P282の法人実在説について、民法や会社法の本来的な
意味合いまで遡って考察されているあたりは、本当に、すごい。
法律の背景まで考えて、現在の経済を見つめるという姿勢を
知った。