旭川いじめ凍死事件を調べているうちに、天白養護学校暴行事件を思い出した
中星中学での保護者向け説明会の録音を聞き、突撃系ユーチューバー「令和のタケ」氏による旭川市関係者への突撃動画を見ているうちに、天白養護学校暴行事件のことをいろいろ思い出した。
どこの先生も、今はサラリーマン。ただの公務員。逆襲されそうな児童には手を出さない。
被害者だけでなく加害者生徒も、大事な生徒。
生徒も保護者も、わが身が大事。風評被害が何より心配。
中星中学の保護者会録画からは一言も、亡くなった生徒への哀悼の意が示されなかったような気がする。〈間違いならごめんなさい。保護者会発言の反訳でご指摘いただければ謝罪訂正しますよ。〉
天白養護学校保護者会でも、被害児童を気遣う声はないのかと思ってしまうほど少なく〈少数派が同調圧力の中、村八分を覚悟して心配を表明していた、ことを思い出しました〉、被害児童がいかにとんでもない人間であったかが力説された。
その記録を発見したので、情緒的な文言を除いたうえで抜粋掲載したい。
テレビ報道を受けての天白養護学校保護者説明会で、その直後のPTA臨時総会でも、大きく聞こえてくるのは、被害児童がいかに手に負えない生徒であり、他の生徒を守りために教師による暴力が必要であったと力説する保護者達の意見。
そしてメデイアと告発教師、告発保護者、被害生徒家庭、被害児童を責める声。
事前・水面下の動きで、被害者家庭が完全に孤立していたことは余りにも明らかだったからか、説明会に被害者家庭からの参加無し。この現象は旭川など、津々浦々で見られる現象。
天白養護学校の臨時保護者会、PTA臨時総会では、PTA内の大きな勢力からはただひたすら、被害児・被害家庭・告発教師・メデイアと取材協力した一部保護者への怨念が語られた。
私は非常に憤り、暴力教師を保護する運動への加担を拒否。その日のうちに河村たかし名古屋市長に手紙を書き送った。
記録が残っていたので最後に掲載する。当時に書かれた貴重な記録だと追う。
強度行動障害・触法行為への対応は必須。
今は支援学校でなくても、行動障害〈自傷他害〉・行為障害〈非行〉への対策が必須。
暴力に対していかに対処するか。関係法令などのレクチャーという意味で、「スクールポリス」が有効だという思いは、今でも持っている。警察当局者であれば、緊急時の対応や身体拘束にかかる法的手続きにも長けている。
スクールポリスをメデイアを追い散らす手段ではなく、学校の治安維持のために、活用して欲しいと思っている。
学校内暴力は絶対許さない。いじめも体罰も。
現実には暴力と暴力装置を肯定する保護者・教師・支援者多数。
私は殴らない支援者として支援者失格の烙印を押されたが、それでもいじめ・体罰は反対だ。
〈以下、2018年9月、私から河村たかし市長あてに送った文面の抜粋〉
河村たかし市長様
私は天白養護学校高等部に娘を通わせている者です。暴力事件により妻は心痛で家事のできない状況が続き、自分も体調を少し崩しました。
〈一部省略〉
本日参加したPTA緊急集会では、「悪質なのは〈暴行罪で罰金判決〉教諭ではなく、通報した教師が犯罪者。メディアも悪い。プライバシーの侵害は許しがたい。一番悪いのは〈暴行罪で罰金判決〉先生ではなく動画を撮影した先生とメディア。」さらに、〈暴行罪で罰金判決〉教諭との思い出話を涙ながらに語り、「即時の現場復帰を」という声も声高に叫ばれました。
保護者の少なからぬ勢力が、問題の解決に〈暴行罪で罰金判決〉氏のような暴力装置を求めている現実を目の当たりにし、愕然たる思いを来たしました。
また、被害児へのPTA参加者からの怨念も感じました。かなりの生徒だったようで、問題児から〈暴行罪で罰金判決〉先生は身を挺して自分の子供を守ってくれたのだ。という趣旨の声がたくさん聴かれました。
天白養護では暴行行為を〈暴行罪で罰金判決〉教諭に止められた若手教師が複数いることもPTAで語られました。あの動画は氷山の一角。世間一般なら暴行罪が成立する行為を教育の名のもとに実践している教師が何人もいると考えるに至りました。
先立って養護学校による緊急集会も開かれ、校長から涙ながらの謝罪と〈暴行罪で罰金判決〉教諭を今後は子供の前には出さない。体罰は絶対にいけない。あってはならないこと。という言葉を何度もいただきました。あの動画を9/12〈2018年〉に報道を通して知ったという発言は信用しませんが、〈暴行罪で罰金判決〉教諭を子供たちから引き離すという処置をしていただいていることには一抹の安堵を覚えました。
暴行教諭の行為は暴行罪の成立する行為で教育ではありません。被害児がPTSDを発症していれば傷害です。
〈暴行罪で罰金判決〉教諭への厳正なる懲戒処分を求めます。二度と教壇に立っていただきたくありません。間違っても定年後再雇用などなされませんように、お願い申し上げます。
被害児は相当な行動障害を呈する児童だったと推定しますが、暴行以外の手法を希求するべきであります。
先生方へは体罰撲滅の研修を毎月のようにされているようですが、先生たちが負担に耐えかねてさらに休業者が発生しないよう、今日学校警備要員として多数見られた「スクールポリス」の校内での活用を、強く求めます。生徒が暴れ、対応した先生や他の生徒に危害が及ぶ場合、警察勤務経験のある方による助力は大変心強く、先生たちの体罰撲滅への生きた教材にもなると考えます。
最後に、公益通報をした方への保護を、切に求めます。告発した「犯人」探しは、すでに始まっております。PTAとして考える最大の問題は「プライバシー」とのことで、盗撮は絶対許せない。公表したメディアも全校生徒と親全員からの許可を得ない放映は許せない。とのことでした。
学校内暴力を許さないということや被害児へのケアは声高な親たちの関心事ではないと感じました。
記録を行うという方法以外に、暴力を証明する方法はありません。
〈一部省略〉
知的・発達障害児が安全に発達保障の受けられる環境が整備されますよう、切に願います。
〈引用終わり。わかりやすいように情緒的記述部分の削除、段落の追加、着色強調を行った。また原文に合った固有名詞は変換した〉
※ その後、公益通報したと思われる教師の名は特定され、PTAによる加害教諭を無罪放免する嘆願運動が展開された。当然私たちは加害教諭に関する一切のかかわりを拒否。
加害教諭には罰金刑が裁判で言い渡され、教育委員会から停職半年の懲戒処分〈途中で定年となり退職〉が下った。
調査委員会による報告で数十件に及ぶ様々な暴行行為など「不適切な指導」が出てきたが、結論は玉虫色。
PTAで心配を表明した私たち少数派はやがて、PTAから連絡なくなりました。おかげで清々しています。
PTAは何と、OB会行事に〈暴行罪で罰金判決〉教師を来賓招致し続けました。被害児家族と私たち〈暴行罪で罰金判決〉教師に嫌悪感を強く持つ関係者の神経を逆なでにする行為を継続しているのです。
2022年1月現在、本件は被害児家庭が名古屋市と加害教諭を相手取り、民事訴訟中。被告側は争う姿勢を見せ、特に加害教諭は原告家庭の心証を害し続けている模様。