年明け早々から、文春オンラインで伝わってきた「旭川いじめ凍死事件」記事から「いじめ・体罰・施設内暴力問題」のことが想起されている。
私自身がいじめにあい続け、家族だった人が学校内で教師暴力事件に直接巻き込まれた可能性があった。などの経験があったからだ。
残念ながら現実として、いじめや体罰などの暴力行為は、日本社会で一定数の強い支持がある。
いじめられる側にも問題がある。いじめられる側が悪いから暴力を振るわれる。という強い声が、ことあるごとに触れ回れる。
旭川の事件でも被害者家族に問題がある。というバッシングが強くあったらしい。
天白養護学校事件でも、PTAでは被害者家族と告発者、告発協力者が責められている。
いじめている連中はストレス発散とひと時の達成感を得られて楽しいのだろうが、連中の不法行為については法廷できっちりと反撃されている。
いじめ・パワハラ・体罰による被害があった結果、場合によっては報道でその名をさらされ、あるいはネットの「特定班」によって加害者氏名顔写真をさらされ、多くの裁判で加害側が痛い目にあっている。
加害側には、直接暴力をふるった者に加え、看過、隠蔽した組織・学校・会社なども「不作為」「安全配慮義務違反」なのだから、そういう組織・学校・会社も「加害者」に含む。
いじめ側はドーパミンがドバドバ出て楽しいのだろう。
いじめの結果で相手にダメージが深刻であることが分かると、自己効力感が増すのだろう。
いじめや暴力を楽しんだことの果実を、そしていじめを放置隠蔽したことの見返りを、この記事はフォーカスことにしよう。
何と言っても「旭川いじめ凍死事件」
いじめれていることを相談している本人証言が録音されネットで公開され、犯行を証明する画像など多くの物的証拠があるにも関わらず、旭川市教育委員会は未だに、いじめがあったことを公式には認めていない〈市長が個人的見解で「いじめである」としているだけ〉。
もっぱら世間が忘れることを狙っている模様だ。
北星中学の公式ホームページでは「いじめ対策基本方針」が示されているが、現実には意味のない言葉遊びだ。
今の現実は
- 文春、NHKなどの大手メディアが、ことあるごとに蒸し返している。
- 芸人のホンコン氏、犯罪ジャーナリストの小川泰平氏など、弁護士の北村晴夫氏などのメデイア人がことあるごとにテレビ番組で言及し、自ら積極的に旭川いじめ凍死事件を取材、解説され、情報発信されている。
- 令和たけちゃんなどのユーチューバーから今も盛んに取り上げられ、関係者は突撃を受け、逃げ回っている。
- 報道でフロントに立つ教員委員会重鎮、北星中学元校長、教頭だけでなく、報道では伏字になっている無気力な担任教師「デート先生」、加害児童生徒複数名が、名と写真をネットにさらされている。
ネット情報の一部は事実誤認と言われている。旭川市教育当局が十分な情報発信をせず、いじめを放置・不作為・加害者擁護という不法行為を形成した無気力教師たちを厳正に処分しないから、ネット上の詮索は続くのだ。
30年くらい前の愛知県のいじめ自殺事件では、若い女性担任教師や管理職教師たちが顔を出してテレビ局の取材に応じ、努力が実らず、いじめと自殺を阻止できなかったことを率直に認め、涙を流しながら一身に激しい批判を受け止め、何が足らなかったのかともがき苦しむ姿を見せていたことが思い出される。
それと比較し、旭川市立北西中学元校長、教頭、デート先生からは道義的責任を認める謝罪はおろか遺憾の念さえ発信されず、「第三者委員会で調査中なのでお話しできません」などという木でくくった公式声明と、不良の行動はコントロールできないという弁明はよく伝わっているが、プロ教師としての気概、生徒に死なれた無念が、全く聞こえて来ない。遺族へのお見舞いさえしていないらしい。
学校側はいじめを否定し加害者の触法行為を不問とし、遺族と徹底的に争う姿勢だと受け止める。
鬼畜の所業だと感じる。だから旭川いじめ凍死事件を決して忘れず、これからも言及する。
多くの人々の怒りを買い、加害側生徒とその家庭、放置隠蔽教師たちもただで済まない。ということだ。
記事が長くなったので今日のところはこれで終わりにする。
いじめ・パワハラ・施設内暴力事件は多くの著作になっている。
遺族関係者は、一定の落としどころにたどり着くまで、地の果てまで加害者を追いかけることになる。
そして今の時代は、いじめ犯行がネットにさらされ、悪行が全世界に拡散される。