蕃神義雄 部族民通信

レヴィストロース著作悲しき熱帯、神話学4部作を紹介している。

十六夜月樹間いざよい

2023年10月01日 | 小説
十六夜月樹間いざよい
昨日(2023年9月30日)は中秋の名月の一夜暮れての十六夜。宵のうち、部族民(蕃神)はふと外に出ると月が木陰を上りつつ眩いまでの月光を地におとしていた。


東京日野市の丘陵地から東に向く。時間は20時30分、月の出から1時間半ほどの高さ。

デジカメなので月姿のぼんやりはご容赦。16夜の雰囲気は見えるかと。

いざよいとは月がいざようのではない、妹が背子の妻問いを待ちつつ軒下をいざようのだー部族民の解釈です。それでもこんな叢雲月の木叢抜ける明かりに見惚れると、月がいざようと宗旨変えしそうな夜半でした。

一首
♪この月のここに至れば今かとも

          妹が出で立ち待ちつつあらむ♪(1078)

拙訳:月があの高さになっているから私が道のり途中だと分かっている、妹(イモ、妻問い相手)は門脇に立って今か今かと待っているだろうな(万葉集から)。

ホームサイトにて「月の呼称、妻問いは月を読む」を上梓しています

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