仏語を母国語に持つさる方から、日本語ガンバルが仏語圏で用いられている、遣われ方は本来用法と同じと聞いた。和仏辞典で調べると頑張るは « persister » « insister » 。前者は « demeurer inébranlable » ブレない。後者は « s’arrêter sur un point particulier » 固執する。いずれも動作の起点と行動に具体性を持つ。例文を挙げると « Je fais choix des choses dont il est plus besoin d’être instruit sur lesquelles j’insiste fort » 自身が強く関心を持ち、適宜に動静を知ることのできる事象を選ぶものだ。(La Bruyère, 辞典Robertから)
引用文では関心なる行為が選択という具体行動を誘発する。さらにそれら事象の成否の報せを求めている。事態に関与し行動のあり方を具体的に特定する。こうした考え方が仏人の「ガンバル」の正体であろう。
では日本語本来の用法は:
どこまでも忍耐してつとめる(広辞苑)。簡潔ながら具体性を持たない点は理解できる。
より詳しく定義づけを試みる。逆境にあっても成否に囚われず最善を尽くそう―精神を鼓舞し対処への能動性を維持する、与えられた境遇に打ち勝つ。苦境に呑み込まれたらそこで負ける。私的定義だがここに精神論が浮き出ている。広辞苑とも遠くはない。この精神性を仏人が認めて、仏語での用法も転用したかと推測する。« persister »では言い尽くせない姿勢をガンバルにこめたのだろう。
日本人の精神は「統合」に長け、日本語の語彙多くは(良い意味での)曖然性を伝えかける。この « opacité » 不透明さが理解された、と感じ入った。めでたし、しかし困った事に気が付いた。仏語の動詞活用conjugaisonが日本語には存在しない。そこを質すとその方は朗々と;
ジュ(je私)ガンバール、チュ(tu君)ガンバール、ヌー(nous私達)ガンバロン、ヴー(vousあなた)ガンバーレ。ガンバル活用を口にした。なんとこれは第一群規則動詞の活用そのものだ。「仏語の活用にひったり合う」は部族民の驚愕。
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安倍氏はヴーガンバーレ(あなた達、頑張りなさい)と激励しているのかもしれない(12日葬儀の写真)
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安倍氏が兇弾に倒れて(7月8日)1週間が経過した。安全保障の整備、憲法改正が急がれる今、私達がこの場に留まってしまったら、将来日本に黄信号が灯る。
私たちは負けない。今こそヌーガンバロン。(2022年7月15日)。
引用文では関心なる行為が選択という具体行動を誘発する。さらにそれら事象の成否の報せを求めている。事態に関与し行動のあり方を具体的に特定する。こうした考え方が仏人の「ガンバル」の正体であろう。
では日本語本来の用法は:
どこまでも忍耐してつとめる(広辞苑)。簡潔ながら具体性を持たない点は理解できる。
より詳しく定義づけを試みる。逆境にあっても成否に囚われず最善を尽くそう―精神を鼓舞し対処への能動性を維持する、与えられた境遇に打ち勝つ。苦境に呑み込まれたらそこで負ける。私的定義だがここに精神論が浮き出ている。広辞苑とも遠くはない。この精神性を仏人が認めて、仏語での用法も転用したかと推測する。« persister »では言い尽くせない姿勢をガンバルにこめたのだろう。
日本人の精神は「統合」に長け、日本語の語彙多くは(良い意味での)曖然性を伝えかける。この « opacité » 不透明さが理解された、と感じ入った。めでたし、しかし困った事に気が付いた。仏語の動詞活用conjugaisonが日本語には存在しない。そこを質すとその方は朗々と;
ジュ(je私)ガンバール、チュ(tu君)ガンバール、ヌー(nous私達)ガンバロン、ヴー(vousあなた)ガンバーレ。ガンバル活用を口にした。なんとこれは第一群規則動詞の活用そのものだ。「仏語の活用にひったり合う」は部族民の驚愕。
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安倍氏はヴーガンバーレ(あなた達、頑張りなさい)と激励しているのかもしれない(12日葬儀の写真)
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安倍氏が兇弾に倒れて(7月8日)1週間が経過した。安全保障の整備、憲法改正が急がれる今、私達がこの場に留まってしまったら、将来日本に黄信号が灯る。
私たちは負けない。今こそヌーガンバロン。(2022年7月15日)。
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