芦雁圖縁頭 後藤光舊


芦雁圖縁頭 銘 後藤光舊(花押)
後藤三郎右衛門家三代光舊(みつもと・みつふる)の帰雁図縁頭。分家ながら後藤家らしい風格ある作であり、この背後にあるのは狩野派の花鳥図、さらに遡るところでは、大徳寺塔頭養徳院伝来の襖絵(室町中期)など。それら本歌である絵画と異なるのは、水の流れなどに文様的効果を求めた様子が窺えるところ。雁の姿など写実的で彫刻も巧み、動きがあって生命感に溢れているが、それだけで終わらせていないところに魅力がある。赤銅魚子地高彫金銀色絵。


芦雁圖縁頭 銘 後藤光舊(花押)
後藤三郎右衛門家三代光舊(みつもと・みつふる)の帰雁図縁頭。分家ながら後藤家らしい風格ある作であり、この背後にあるのは狩野派の花鳥図、さらに遡るところでは、大徳寺塔頭養徳院伝来の襖絵(室町中期)など。それら本歌である絵画と異なるのは、水の流れなどに文様的効果を求めた様子が窺えるところ。雁の姿など写実的で彫刻も巧み、動きがあって生命感に溢れているが、それだけで終わらせていないところに魅力がある。赤銅魚子地高彫金銀色絵。