鹿図鐔 寶壽堂壽景
鹿図鐔 銘 寶壽堂壽景(花押)
晩秋の深山に牡鹿の独り立つ風景といった趣向だが、裏面の霊芝によって福禄寿のなかの禄と寿を暗示していることが判る。蝙蝠がどこかに隠し描かれているのではなかろうかと探ってみたが、穿った鑑賞であろうか、悪い癖である。洞穴から眺めているような二重耳の構成とし、紅葉した楓を添景とし、裏面には遠く眺める険しい山並みを描き、綺麗な空の下に広がっているであろう秋の景色としている。鉄地高彫金銀朧銀素銅象嵌。森川壽景(としかげ)の作。月に鹿図鐔と比較して鑑賞されたい。
鹿図鐔 銘 寶壽堂壽景(花押)
晩秋の深山に牡鹿の独り立つ風景といった趣向だが、裏面の霊芝によって福禄寿のなかの禄と寿を暗示していることが判る。蝙蝠がどこかに隠し描かれているのではなかろうかと探ってみたが、穿った鑑賞であろうか、悪い癖である。洞穴から眺めているような二重耳の構成とし、紅葉した楓を添景とし、裏面には遠く眺める険しい山並みを描き、綺麗な空の下に広がっているであろう秋の景色としている。鉄地高彫金銀朧銀素銅象嵌。森川壽景(としかげ)の作。月に鹿図鐔と比較して鑑賞されたい。