飛龍図鍔 (鍔の歴史)


飛龍図鐔 長州萩幸利作
翼を持つ龍神。鯱のようでもあるが、いずれも架空の生き物だから、この辺りの表現の違いが良く判らない。翼龍と呼ぶと太古の時代の恐竜の仲間の印象があるため、この呼称は避けている。赤銅地を彫り込み深く肉彫に仕上げ、海原に飛び込んだその瞬間を、巻き上がり崩れ落ちる波を描き添えることで活写している。赤銅一色ながら、表面の処理が巧みで、緩やかな曲面の連続からなる画面に仕上げて美しい。中原幸利は同家三代目で、活躍は江戸時代後期。69.5ミリ。


飛龍図鐔 長州萩幸利作
翼を持つ龍神。鯱のようでもあるが、いずれも架空の生き物だから、この辺りの表現の違いが良く判らない。翼龍と呼ぶと太古の時代の恐竜の仲間の印象があるため、この呼称は避けている。赤銅地を彫り込み深く肉彫に仕上げ、海原に飛び込んだその瞬間を、巻き上がり崩れ落ちる波を描き添えることで活写している。赤銅一色ながら、表面の処理が巧みで、緩やかな曲面の連続からなる画面に仕上げて美しい。中原幸利は同家三代目で、活躍は江戸時代後期。69.5ミリ。