雲龍図鍔 (鍔の歴史)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/44/807b1e9f0809c1ecd582384cba1c3240.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/4c/cee10b6354b449840b669191e1d9c7e3.jpg)
雲龍図鍔 高山(花押)
保井高山は江戸中期の京都の金工。この門人に初銘を雪山と切った一宮長常がいることでも有名。表裏にわたって描画する手法を採り、迫力ある画面を創出している。そもそも鍔はこの作例のように表裏があり、表裏を違えて作画する場合と表裏を連続させる場合、裏を表の裏から見た図とする場合とがある。奈良派の人物図では表裏連続させた図があり、起こりはもう少し遡るかもしれないが、江戸時代中期頃から流行し始めたと考えられる。その手法によるも、さらに画面からはみ出るほどに大胆に描いている。真鍮地の耳を打ち返しにして地叢に仕上げ、図柄の端部を鋤き下げ、身体はわずかな高彫。この経年変化による色合いもいい。金銀の色絵も過ぎることなく画面を引き締めている。69ミリ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/44/807b1e9f0809c1ecd582384cba1c3240.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/4c/cee10b6354b449840b669191e1d9c7e3.jpg)
雲龍図鍔 高山(花押)
保井高山は江戸中期の京都の金工。この門人に初銘を雪山と切った一宮長常がいることでも有名。表裏にわたって描画する手法を採り、迫力ある画面を創出している。そもそも鍔はこの作例のように表裏があり、表裏を違えて作画する場合と表裏を連続させる場合、裏を表の裏から見た図とする場合とがある。奈良派の人物図では表裏連続させた図があり、起こりはもう少し遡るかもしれないが、江戸時代中期頃から流行し始めたと考えられる。その手法によるも、さらに画面からはみ出るほどに大胆に描いている。真鍮地の耳を打ち返しにして地叢に仕上げ、図柄の端部を鋤き下げ、身体はわずかな高彫。この経年変化による色合いもいい。金銀の色絵も過ぎることなく画面を引き締めている。69ミリ。