雲龍図鍔 (鍔の歴史)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/c9/5477226c4ae57fdbb2678db73d5f29ec.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/2b/a13f9d8d5045b4e36f20de8426d71e53.jpg)
雲龍図鍔 藻柄子入道宗典
鉄地を実体的な肉彫にし、その周囲を透かし去って主題の存在感を強めた表現を得意としたのが藻柄子宗典。良く見られるのが和漢の歴史人物に取材し、鉄地肉彫金銀象嵌布目象嵌を巧みに施した作。確かに手法は同じ手だが、宗典もこのような鍔を製作していたのかと改めて感じ入った。鉄色黒々として素材そのものにも迫力がある。地を透かし抜いて細かな彫刻を施すため、総体的に鉄は軟質で、錆色も赤っぽくなり勝ちだが、本作を見る限りそのような気配はなく、強さが満ち満ちている。肉彫に細かな彫刻を加え、金象嵌を線と点で加えているところが面白い。85ミリ。
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雲龍図鍔 藻柄子入道宗典
鉄地を実体的な肉彫にし、その周囲を透かし去って主題の存在感を強めた表現を得意としたのが藻柄子宗典。良く見られるのが和漢の歴史人物に取材し、鉄地肉彫金銀象嵌布目象嵌を巧みに施した作。確かに手法は同じ手だが、宗典もこのような鍔を製作していたのかと改めて感じ入った。鉄色黒々として素材そのものにも迫力がある。地を透かし抜いて細かな彫刻を施すため、総体的に鉄は軟質で、錆色も赤っぽくなり勝ちだが、本作を見る限りそのような気配はなく、強さが満ち満ちている。肉彫に細かな彫刻を加え、金象嵌を線と点で加えているところが面白い。85ミリ。