李白観瀑図鍔 (鍔の歴史)
李白観瀑図鍔 弘親
酔李白の画題があるように、詩人李白は酒を友とし、多くの詩を遺している。最も有名なのが廬山観瀑のこの場面。瀧を前に酒を飲む姿は絵画においても、雄大な風景を背景に描かれることがある。この場面は安親の作例が良く知られており、かつて紹介したことがある。
弘親は打越弘壽の門人。師同様に古代中国の偉人などを題にとり、写実表現するを得意とした。この鍔でも、鉄地を彫り込んで深山渓谷の岩場の様子とその質感を表現、轟音高く落ちる瀑布が目前に迫るような構図も巧みである。李白の身体は高彫象嵌に色絵。73.8ミリ。
李白観瀑図鍔 弘親
酔李白の画題があるように、詩人李白は酒を友とし、多くの詩を遺している。最も有名なのが廬山観瀑のこの場面。瀧を前に酒を飲む姿は絵画においても、雄大な風景を背景に描かれることがある。この場面は安親の作例が良く知られており、かつて紹介したことがある。
弘親は打越弘壽の門人。師同様に古代中国の偉人などを題にとり、写実表現するを得意とした。この鍔でも、鉄地を彫り込んで深山渓谷の岩場の様子とその質感を表現、轟音高く落ちる瀑布が目前に迫るような構図も巧みである。李白の身体は高彫象嵌に色絵。73.8ミリ。