六歌仙図揃金具 (鍔の歴史)
六歌仙図揃金具 松下亭元廣(花押)
目貫に在原業平と僧正遍昭、鍔には喜撰法師、小柄に小野小町、文屋康秀と大友黒主を縁頭にと、すなわち六歌仙を題に得て写実表現した揃金具。朧銀地に高彫金銀赤銅素銅の色金を巧みに色絵象嵌している。殊に構成が優れている。華麗な色金を多用した小柄の見栄えがするも、主題は鍔に描かれている月を眺める喜撰法師であろうか、杖を頼りに岩場に立つ姿、銀平象嵌による月を描いて人物像を立体的に浮かび上がらせている。
元廣には、東海道五十三次を絵地図のような構成で作品化した揃金具がある。いずれ紹介する機会もあろうと思う。
六歌仙図揃金具 松下亭元廣(花押)
目貫に在原業平と僧正遍昭、鍔には喜撰法師、小柄に小野小町、文屋康秀と大友黒主を縁頭にと、すなわち六歌仙を題に得て写実表現した揃金具。朧銀地に高彫金銀赤銅素銅の色金を巧みに色絵象嵌している。殊に構成が優れている。華麗な色金を多用した小柄の見栄えがするも、主題は鍔に描かれている月を眺める喜撰法師であろうか、杖を頼りに岩場に立つ姿、銀平象嵌による月を描いて人物像を立体的に浮かび上がらせている。
元廣には、東海道五十三次を絵地図のような構成で作品化した揃金具がある。いずれ紹介する機会もあろうと思う。