霊芝図鐔 (鍔の歴史)
霊芝図鐔 皆山應起
漆黒の赤銅地一色で、霊芝とも万年茸とも呼ばれ、漢方薬にも採られている茸を大胆に、しかも写実的に彫り描いた鍔。この鏨使いを仔細に鑑賞してほしい。質感表現の巧みさはもちろんだが、存在感の描写が優れている。霊芝は仙薬として太古の時代から重宝されていたものであるが、その不思議さがこの鐔に再現されていると言っても良いだろう。茸のカサを組み合わせて複雑な形状を生み出しているのが面白い。朽木やカサ裏の微細な網目も自然味があって魅力的。皆山應起は大月光興の高弟。70.2ミリ。
霊芝図鐔 皆山應起
漆黒の赤銅地一色で、霊芝とも万年茸とも呼ばれ、漢方薬にも採られている茸を大胆に、しかも写実的に彫り描いた鍔。この鏨使いを仔細に鑑賞してほしい。質感表現の巧みさはもちろんだが、存在感の描写が優れている。霊芝は仙薬として太古の時代から重宝されていたものであるが、その不思議さがこの鐔に再現されていると言っても良いだろう。茸のカサを組み合わせて複雑な形状を生み出しているのが面白い。朽木やカサ裏の微細な網目も自然味があって魅力的。皆山應起は大月光興の高弟。70.2ミリ。