蓬莱図鐔 美卿

蓬莱図鐔 銘美卿作
石黒政美の門人。肥前長崎の金工。波間に顔を出している小島の上に翼を広げ飛翔する鶴を大胆に構成している作。小島は蓬莱であろう、陰陽に簡略化されたデザインが優れている。実はこの意匠に似た作が安親にある。岩がすべて荒波とされているのだが、やや横長の障泥形という造り込みからくる総体の印象も似ている。好みはあろうが、陰陽に表現された図柄としては美卿の本作の方が洗練味が感じられる。86ミリ。

蓬莱図鐔 銘美卿作
石黒政美の門人。肥前長崎の金工。波間に顔を出している小島の上に翼を広げ飛翔する鶴を大胆に構成している作。小島は蓬莱であろう、陰陽に簡略化されたデザインが優れている。実はこの意匠に似た作が安親にある。岩がすべて荒波とされているのだが、やや横長の障泥形という造り込みからくる総体の印象も似ている。好みはあろうが、陰陽に表現された図柄としては美卿の本作の方が洗練味が感じられる。86ミリ。