林和靖図鐔 藻柄子宗典
林和靖図鐔 銘藻柄子宗典
鉄地を鋤き込んで風景を背景に人物図を立体的に彫り出し、金銀素銅の象嵌を加えて写実味を高めた作風を得意とした。彦根金工藻柄子宗典の作。図柄は宋代の詩人林和靖に取材したもの。林和靖は西湖のほとりに棲み、梅と鶴を好んでこれらと共に生き、二十数年のあいだ街に出ることがなかったともいう。煩わしい世を捨てて深山に隠棲することを理想とした古代中国の詩人たちと同様、我が国でも画題としては好まれたものである。ここでの鶴は、花咲く梅樹を背景に古典的な構成とされている。80.6ミリ。
林和靖図鐔 銘藻柄子宗典
鉄地を鋤き込んで風景を背景に人物図を立体的に彫り出し、金銀素銅の象嵌を加えて写実味を高めた作風を得意とした。彦根金工藻柄子宗典の作。図柄は宋代の詩人林和靖に取材したもの。林和靖は西湖のほとりに棲み、梅と鶴を好んでこれらと共に生き、二十数年のあいだ街に出ることがなかったともいう。煩わしい世を捨てて深山に隠棲することを理想とした古代中国の詩人たちと同様、我が国でも画題としては好まれたものである。ここでの鶴は、花咲く梅樹を背景に古典的な構成とされている。80.6ミリ。