吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

パッシブソーラー

2006-05-06 11:12:53 | Weblog
福岡の建築家はデザインの方面において 業者の調整力において かなり優れている と感じているのだ
福岡という場所がら がそういう建築家を育むようなところもあるし 反面 真逆のタイプの建築士も多く存在できる土壌もあって 設備設計に携わる人間としては退屈しないで 毎日ワクワクしながら仕事ができる ある意味 建築士の博物館でもある
でもでも 私にとって若干のもの足りなさもある  パッシブソーラー住宅に本気で取り組むチャンスがないことだ
たまにそういう取り組みがあったとしても 結局は単に設備費や空調工事を安くしたいという理由だけだったりなのだ
断熱については建築家の意識はここ10年で随分高くなり もう最近は私のほうから特別に申し入れなくても済む時代になった
窓が小さくても良いという施主で予算もそこそこあるようなケースで 冷暖房の存在しない家は可能なのか 
”可能である ”  と言いたい
それは  特殊金属膜を使ったLow-Eガラス を使って冷房負荷を小さくすれば 理論的には 可能である   ただし 多少の我慢と 10万円のエアコン1台だけは許して頂戴  デザインのコンセプトも柔軟にね

パッシブソーラーの手法
温度、湿度だけにこだわるのであれば、日本においてはかなり無理のあることでは
あるが、空気質、気流、周辺輻射温度等の相互効果によって可能となってくる
また実際に伝統的な日本の家屋がそうであった。
空気質が良好(循環空気でない)であれば どうも温湿度は多少は我慢できる ということは 最近のあるプロジェクトにより 確信を持った 不思議なのだ空気は!

誰かそんな仕事もってきて!そういう施主を見つけてきて! 空調設備は10万円 建築工事の細工には200万から500万でどうですか

まだまだ建築の世界は多くの可能性が有りすぎる 常識は必ず変わる メーカーの戦略に乗るな メーカーを安くこき使え!!!
構造計算だって 変わるだろう 設備も井上宇一さんの時代から一歩も進歩していないのだ 官僚の決めた設備設計要領(国交省監修)なんか見てはいけない


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灯油はプロパンよりも

2006-05-02 13:03:19 | Weblog
地球環境というからには大きな環境 マクロの視点ということになる
例えば 東京都では石原知事が軽油で走るディーゼルエンジンを目の敵にして条例化し随分駆逐しました
でもよく考えてみてください ディーゼルエンジンの車は大変燃費もいいし燃料の軽油は加工度も低いのでCO2排出量という観点ではガソリン車に比べメチャメチャ環境に優しいわけです でもミクロの視点では確かに微粒子が舞い健康に悪いというわけです でもほんとうは ディーゼルエンジンを改良して健康被害が起きないようにすることがいい訳です ディーゼルエンジンやディーゼル発電はその構造のシンプルさや燃費の良さで人類最大級の発明でみんな恩恵を受けているのに・・・
それと同じでプロパンは石油を原料にできている訳で当然その加工のエネルギーや配送のエネルギーが加わり原油換算では2割ほど高いといわれているのです
なおかつプロパンの配達などに携わる人間は石油に比べ圧倒的に多くてその人達もエネルギーの消費をしているのでマクロでみると相当CO2を発生しているのだ
天然ガスでさえ石油より悪いという情報もある(これは政府は決して表に出さない)これは掘削する時点でメタンなどのガスを捨てていてこれは環境的に評価対象にあがっていない 要は政府はいろんなことを隠しているのでその実態は掴みにくいが わしの感性では石炭is no.1 次が重油と思っている 
電気はそのまま熱に使うと最悪 30%位しか使えてなくて残りは大気に熱を捨てている勘定
ま この話は僕が軽軽に解るほど単純ではなく 多くの視点からはじき出すべきもので この程度にしておいて また勉強します
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床暖房の熱源

2006-05-01 10:51:22 | Weblog
家庭用の熱源を決める場合は様々な要素があり一概にこれとはいえないのですが

まずハッキリと言えることは過去30年 イライラ戦争 湾岸戦争 など数々のエネルギー危機があろうとなかろうと 灯油類はプロパンの1/3をキープしたままで 推移し今後もその関係は変わらないであろう ということです 何故なら 特に家庭用に限っては プロパンの場合 供給までの加工や流通コストや配達の人件費がそういう位置関係になるからです
プロパンを床暖に使うならガス会社との単価交渉を含めて提案すべきです 会社によってはコストを度外視した単価を提示するところがあるからです
参考までに一般的なエネルギーの1000KcaLあたりのコストを示します
(この数値は2~3年は使えますよ)

各熱源の1000KcaLあたり概略コスト 円/1000KcaL


電気ヒーター(単に電気を発熱体として使う場合)   23.4円/1000KcaL
電気ヒートポンプ (エアコンやエコキュート等)   7.8円/1000KcaL
西部ガス床暖契約    8.5 円/1000KcaL
灯油    5.0円/1000KcaL
プロパンガス家庭用    18.0円/1000KcaL
プロパンガス割安価格     12.0円/1000KcaL


ちなみに我が社がプロパンを提案するときは いつもその会社にシード価格を押し付けていますが・・・・

また 灯油は永遠に安いのですが タンクの場所はともかく 誰かが運び続けないといけない 灯油ボイラーの燃焼空気は臭いので我が家も含めて近隣に 対して 窓を開けられない 可能性を考える必要があります だから 屋根の上までの煙突は絶対です(超田舎ならいいかも)

質問者(まいちゃん)に対して言えることは プロパン会社と交渉からはじめましょう

でも 少しでも安いほうがいいという施主は灯油は捨てがたいですね

ちなみに 地球環境的には 灯油 ですよ  (異論もあるでしょうが)
コメント (1)
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