レンタル店で借りた映画1本目『しあわせの絵の具』を観ました。カナダで有名な画家モード・スミスの実話をもとに彼女とその夫の人生が描かれた映画。子供の頃から重いリウマチを患い、手足が不自由な彼女は両親が他界後、親戚からも厄介ものにされており、自由に絵を描くことが好きな女性でした。叔母の家で世話になりながらも、買い物途中で家政婦募集の貼り紙を見つけ、住込みの家政婦として叔母の家を出て働くことにしました。その家政婦を募集したのは町のはずれに住んでいた魚の行商をしていた男性エベレットでした。無口で無骨なエベレットと、電気も水道もない小さな家での共同生活が始まるのでした。エベレットは、孤児院で育ち、生きるのが精一杯の生活をしていましたが、無口で無骨ですが、本当は優しくて人間味がある男性でした。小さな家の壁や到るものに自由に花や鳥などの色彩が鮮やかな絵を描いて自由に暮らしていく彼女があるきっかけで彼女の絵が素晴らしい絵であるということがどんどん広まって、当時の大統領のニクソン大統領が絵を買うほどの人気者になって行きます。のちにモードとエベレットは結婚し、生きがいである絵を描きながら夫との愛に包まれながら生きていく人生が描かれている映画です。小さな家がきれいな色鮮やかな絵で夢がいっぱい詰まっているような家に変わって行き、二人が心を通い合わせて行くその様子を映像で見ていたら、幸せの形は人それぞれなのだということを気付かせてくれました。その人が幸せと日々感じながらその幸せを積み上げていく生き方は、誰が何を言わんとしてもその人にしかわからない本当の幸せなのだろうと思いながらこの映画を観ました。彼女の描く絵の中にチューリップがたくさんあったのも印象に残った映画になりました。
今年も言葉を考えて提出しないといけない時期になり、考えてみました。毎年、この時期に同じこの言葉で悩みますが、結局、昨年とは違う言葉を書いて提出することにしました。考えてみると毎年違うことを考えているんだろうなあと自覚しています。来年のこの時期にはまた違う言葉を考えている自分がいるのかもしれないなあと思います。今年は、幸せについて考えていた内容の言葉を提出しておきました。幸せは人それぞれ違うものであって、幸せは求めるものではなくて自らが気付くもの、比べることなく、とらわれず、ありふれた日常生活の中にある小さな幸せにほっとできる毎日が愛おしくなるような日々を送ってもらえたらというような願いを込めておきました。小さな幸せが毎日あるだけでもそれを寄せ集めたらたくさんの幸せになります。なんでもないようなことが幸せの源になっているんだなあと最近よく思うようになったからです。