金子みすず童謡集 明るいほうへ JULA出版局
山口県の長門市仙崎の地で育ち、大正末期から昭和初期にかけてのたくさんの童謡を生み出した、金子みすずの『明るいほうへ』を仕事の合間に読んでみました。金子みすずの童謡は、『わたしと小鳥とすずと』が一番有名ですが、私はこの『明るいほうへ』のほうががなんとなく好きな童謡が多くてたまに読んでみることがある童謡集です。気分的にしんどいときなどに読むと、優しく、温かくなれそうな童謡がたくさん詰まっています。故郷の仙崎の地に咲いていた野の花を題材した童謡も多く詰まっていて、どんなに小さくて目立っていないものにも視点を注ぐことができる研ぎ澄まされた感性や自然に対するものの見方、想像力の素晴らしさを感じることができる1冊です。知らない間に安らぎを与えてくれるような童謡がたくさん掲載されている本です。