街で若者達を視てこんな話しを思い出した。ある日、一人の若者の前にやつれた百歳の老人が現れ、「お金をあげよう」と耳元で囁いた。若者は何度も聞き直し「やったぞ!これで今すぐ大金持ちになれる」と両手を空に突き上げた。
しかし、老人は1つの条件を付け加えた。「今すぐ百億円をあげる代わりに年齢も交換してほしい。あなたの時間を頂きたい。」こう言われた若者の顔から急に笑みが消えた。
すぐ大金持ちになれるが百歳にもなる?年を取ってからでは自由な行動も、体力、記憶力も落ち、思うようにカネも使えなくなる。残り人生もそう長くはないだろう。若者は迷ったあげく老人に断りを入れた。
お金は有形でも若さは何物にも代えられない無形資産!世の中の全ての若者は既に若さという百億円以上の価値を手にしている。その価値を生かすも殺すも本人次第だが、若者はそのことに気付いているのだろうか。