障害を抱える生徒達、伝えても伝わったのかと半信半疑だったが、どうにかこうにか販売実務の授業を続けている。言葉通じずともいろんなコミュニケーションツールで問いかけると一人一人笑顔が返ってくるようになった。
「ただニッコリ微笑むことが、どれだけ多くの素晴らしいことに繋がっていくのか。微笑みの持つ、とてつもなく大きな力の全てを私たちは決して知ることはないだろう。」(マザー・テレサ)
毎回3時間、カリキュラムと進め方にはいつも頭を痛める。二つの目と耳で彼らの仕草や行動を読み取り、一人も飽きさせないよう細心の注意を払っている。プロのプライドがやり抜かねばと背中を押し、次の授業日を心待ちするようになった。