ニュージーランド地震が発生したのは2月22日でした。南島の最大の都市クライストチャーチでは大きな被害が出ましたが、博物館・美術館も例外ではありません。クライストチャーチの中心部にあるクライストチャーチ・アート・ギャラリーでは展示資料の絵画などが壁から落下したり、収蔵棚から落ちたりと被害が出ています。
地震発生の2月22日直後は、通信手段も混乱していたようですが、ギャラリーに緊急のwifiが配置されて2月26日朝からは、私のところに随時情報が入ってくるようになりました。26日にスタッフ全員のの無事が確認できたという連絡が入るとともに、ギャラリーの建物が災害対策本部として使用され、当分閉館するということになっていました。
私は、クライストチャーチ・アート・ギャラリーとは、Ask a Curatorというイベントを通じてtwitter相互フォローしていて、このような情報が随時入ってました。
2月26日朝から、現地の写真が送られてきます。展示室が救助隊(兵士)の仮眠スペースとなっている写真など、現地の緊迫した状況がみてとれました。この情報は、地震被害・復興の経験の豊富な日本の博物館・美術館としては看過できないと思い、まず中越地震からの復興を遂げた新潟県立歴史博物館の知人に、クライストチャーチからの情報をメールで送りました。そして歴史資料ネット(全国で地震や水害などの災害で被災した歴史的な文化財を救出、修復を手がけるボランティアネットワーク)のメーリングリストに、クライストチャーチの現状を掲載していただきました。
そして3月4日に、阪神大震災で被災した歴史資料保全のため結成され、神戸を拠点に活動する歴史資料ネットワークの松下先生(神戸大学文学部)から電話が入り、メーリングリストをご覧になったということで、以下のホームページにクライストチャーチの情報が掲載されました。
歴史資料ネットワーク
http://blogs.yahoo.co.jp/siryo_net/34309472.html
その後、随時、松下先生や愛媛史料ネットの寺内先生(愛媛大学)とやりとりしています。
そして、昨日3月9日朝にクライストチャーチ・アート・ギャラリーからメールが来ました。日本で地震被害にあって復興した美術館のスタッフとコンタクトをとりたいということで、落下した絵画などの復旧方法を模索しているということでした。身の回りの復旧が進み、収蔵資料の復旧段階に入ったということでしょう。
早速、史料ネットの松下先生と相談して、兵庫県内の美術館の方をご紹介いただき、連絡先をクライストチャーチに伝えました。これで専門的で具体的な情報交換へと移行することになりました。
以上、ニュージーランド地震発生から現在(3月10日)までの経過を備忘録として記しておきました。
あらためて感じるのは、阪神大震災以降、資料救出の全国ネットワークが充実していることと、twitterやメール、メーリングリストでの交流や情報交換が有益であることです。私が住んでいるのは四国の片田舎ですが、ここにニュージーランドからリアルタイムで情報が入ること自体、10年前には考えられなかったことです。そして情報を得て、すぐに相談・対応できるシステムが確立できていることに驚かされました。
地震発生の2月22日直後は、通信手段も混乱していたようですが、ギャラリーに緊急のwifiが配置されて2月26日朝からは、私のところに随時情報が入ってくるようになりました。26日にスタッフ全員のの無事が確認できたという連絡が入るとともに、ギャラリーの建物が災害対策本部として使用され、当分閉館するということになっていました。
私は、クライストチャーチ・アート・ギャラリーとは、Ask a Curatorというイベントを通じてtwitter相互フォローしていて、このような情報が随時入ってました。
2月26日朝から、現地の写真が送られてきます。展示室が救助隊(兵士)の仮眠スペースとなっている写真など、現地の緊迫した状況がみてとれました。この情報は、地震被害・復興の経験の豊富な日本の博物館・美術館としては看過できないと思い、まず中越地震からの復興を遂げた新潟県立歴史博物館の知人に、クライストチャーチからの情報をメールで送りました。そして歴史資料ネット(全国で地震や水害などの災害で被災した歴史的な文化財を救出、修復を手がけるボランティアネットワーク)のメーリングリストに、クライストチャーチの現状を掲載していただきました。
そして3月4日に、阪神大震災で被災した歴史資料保全のため結成され、神戸を拠点に活動する歴史資料ネットワークの松下先生(神戸大学文学部)から電話が入り、メーリングリストをご覧になったということで、以下のホームページにクライストチャーチの情報が掲載されました。
歴史資料ネットワーク
http://blogs.yahoo.co.jp/siryo_net/34309472.html
その後、随時、松下先生や愛媛史料ネットの寺内先生(愛媛大学)とやりとりしています。
そして、昨日3月9日朝にクライストチャーチ・アート・ギャラリーからメールが来ました。日本で地震被害にあって復興した美術館のスタッフとコンタクトをとりたいということで、落下した絵画などの復旧方法を模索しているということでした。身の回りの復旧が進み、収蔵資料の復旧段階に入ったということでしょう。
早速、史料ネットの松下先生と相談して、兵庫県内の美術館の方をご紹介いただき、連絡先をクライストチャーチに伝えました。これで専門的で具体的な情報交換へと移行することになりました。
以上、ニュージーランド地震発生から現在(3月10日)までの経過を備忘録として記しておきました。
あらためて感じるのは、阪神大震災以降、資料救出の全国ネットワークが充実していることと、twitterやメール、メーリングリストでの交流や情報交換が有益であることです。私が住んでいるのは四国の片田舎ですが、ここにニュージーランドからリアルタイムで情報が入ること自体、10年前には考えられなかったことです。そして情報を得て、すぐに相談・対応できるシステムが確立できていることに驚かされました。