岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

星座α28号・作品批評:茂吉と佐太郎の歌論に学んで

2022年04月15日 02時27分55秒 | 作品批評:茂吉と佐太郎の歌論に学んで
抒情とは何か 「短歌は詩である。端的に言えば抒情詩である。」佐藤佐太郎の残した言葉だが、人間の生活の中に抒情がある。今号はそれを感じさせる作品が多かった。 ・除雪する歌 「諦観」は仏教用語。「悟りを開いてものを見る。」の意。上の句のリフレインに切迫感があるが、雪国で生活する者として、悟っているのだろうか。諦めていないところに人間としての強みがある。 ・雪の降る街の歌 雪の降る中で足早に家へと向かう . . . 本文を読む