斎藤茂吉の代表歌集といえば、戦前の「赤光」・戦後の「白き山」でしょう。ことに「白き山」には重量感があり、奥行き・深さのある作品が多く見られます。・・・ . . . 本文を読む
「立房」は「しろたへ」に次ぐ、佐太郎の第4歌集。ここでも「しろたへ」同様に所謂アララギ風の歌風が続きます。38歳にして「達観したか」と思わせるものです。刊行年度は1947年(昭和22年)。終戦前後からの作品です。この歌集の特徴はその辺にあると思うのですが・・・ . . . 本文を読む
宮柊二。北原白秋の弟子で、世代でいうと佐太郎の世代にあたります。佐藤佐太郎より三才年下。ところが、この三年の違いが大きな差となってきます。それは、15年戦争に出征した経験があることです。 . . . 本文を読む
終戦直後の歌人の暮らしはきびしかったそうです。坪野哲久の経済的困窮を見かねて、「坪野君救援募金」が歌人仲間のあいだで取り組まれたそうですが、その呼びかけ人だった佐藤佐太郎自身も例外ではなかったようです。 . . . 本文を読む