短歌に口語をとりいれる難しさ

　僕は「星座」誌上で、文語と口語の混合文体を試みています。その理由などはすでに記事にしましたが、先日あるかた（複数）から、手紙や年賀状、メールを頂きました。そこで今日は、それを踏まえて追加記事を書くことにしました。・・・ . . . 本文を読む

齊藤茂吉３１歳：「たまきはる命」の歌

　佐藤佐太郎は「都市詠の開拓者」と言われることがありますが、斎藤茂吉は言われません。斎藤茂吉も東京を題材とする叙景歌を詠んでいるのですが、何故でしょうか。・・・ . . . 本文を読む

佐藤佐太郎３８歳：都市の自然を詠う

　佐藤佐太郎３８歳の作品。「都市の中の自然を詠む」。歌壇にも佐太郎自身にもそれまでにはあまり見かけなかった詠風です。佐太郎自身でも何かつかんだという実感があったのでしょうか。・・・ . . . 本文を読む

藁屋根の斜面に生うるあら草に風の吹くとき日差がゆらぐ

「運河」誌上の「選歌余滴」にとりあげられた一首です。捉え方に独自性があったようで、「独特の表現領域を持つ」と言われ始めたのは確かこのころでした。・・・ . . . 本文を読む

どう読むか塚本邦雄の難解歌：ジープと午後の眠り

　塚本邦雄の短歌は難解だと言われます。別の記事にも書いたのですが、戦後の日本と世界・戦後の日本人のありようを厳しい眼でみつめる、という視点で読めば塚本短歌を読み解くカギになると僕は思うのです。 . . . 本文を読む

赤鉛筆の歌：茂吉と白秋（２）

　前回の続きです。茂吉と白秋、「赤鉛筆の歌をめぐって」。 . . . 本文を読む