アルコール検知、代役ですり抜ける 観光バス運転手
2013年8月25日21時10分
西鉄観光バス(本社・福岡市博多区)は25日、北九州支社(北九州市小倉北区)の男性運転手2人が、乗務前のアルコール検知を逃れる不正をしたと発表した。うち49歳の運転手は検知をすり抜けた後、観光バスを約2時間半運転した。酒の残った状態で運転していた可能性があるという。
同社によると、運転手は8月24日午前7時ごろ、宿泊先だった熊本県菊池市のホテル駐車場で、乗務前に携帯型のアルコール検知器でチェックした際、呼気1リットルあたり0・109ミリグラムのアルコールが検知された。同社では1回目で0・1ミリグラム以上検出されると、さらに2回検査することになっている。しかし、追加の検査で同僚(56)に息を吹き込ませてアルコールの検知を免れ、その後、菊池市から北九州市まで約170キロ、35人が乗ったバスを運転した。
同社は運転前日の飲酒を禁じているが、運転手は23日夕にビールを飲んだと説明している。
検知器は、ストローから吹き込んだ呼気に反応して、吹き込んだ本人の顔をカメラで撮影、画像と検知データを営業所に送信する仕組み。今回は運転手がストローに別のチューブを差し込み、同僚が息を吹き込んでいた。チューブは運転手が100円ショップで購入し、今年2月ごろに使えるように細工した、と説明しているという。
バス業界、飲酒検知厳格チェック 動画や第三者立ち会い
2013年9月4日9時54分
【菊池文隆】西鉄観光バスの運転手が飲酒検知をすり抜けていた問題で、この運転手は会社の目が届きにくい宿泊先で不正をしていた。すり抜けは、遠隔地から運転手だけで出発することもある長距離バス特有の問題。バス会社はさまざまな不正防止策に取り組んでいる。
西鉄観光バスは2008年、携帯型検知器を導入。息を吹き込む姿が静止画像で撮影される。だが今回は運転手が呼気を吹き込む際、検知器のストローに差し込んだチューブから酒を飲まない同僚が息を吹き込んでいた。支社の運行管理者は、画像に同僚の姿が映っておらず不正を見抜けなかった。発覚したのは事故防止用のドライブレコーダーに偶然、運転手の不自然な動きが記録されていたからだ。
日本バス協会は「非常にショックを受けている」と衝撃を隠せない。会員の企業や団体には、運行管理者が立ち会わずに検知する際は、同僚の運転手らがチェックするよう求めていた。担当者は「出先の不正防止を徹底させるのは難しい」と嘆く。
飲酒検知逃れ 西鉄観光バス、運転手7人が計68回不正
2013年9月7日7時42分
西鉄観光バス(本社・福岡市)の運転手(49)が飲酒検知を不正に逃れていた問題で、同社は6日、社内調査の結果、この運転手を含む男性の運転手7人(38~60歳)が最近1年間で計68回、飲酒検知で不正をしていたと発表した。うち20回は小中学校、高校の修学旅行だった。
同社は運転前日の飲酒を禁じているが、7人は宿泊先で酒を飲み、翌朝の飲酒検知を不正にすり抜けた後、約180~200キロを運転していた。酒が残った状態で運転していた可能性がある。記者会見した安田堅太郎社長は謝罪し、近く運転手を処分すると説明した。国土交通省九州運輸局も同社への処分を検討している。
同社は2008年から運転手が遠隔地で使える携帯型の飲酒検知器を採用。ストローから呼気を吹き込むと、検知器と接続した携帯電話のカメラが自動的に運転手の写真を撮影し、呼気データと写真が会社側に送られる仕組みだ。
同社が全運転手119人を対象に、保存されている最近1年分の写真を調べたところ、吹き込み口のストローに別のチューブを差していた運転手がほかに6人確認された。いずれもチューブの先に取り付けた小型ポンプを手で押し、呼気の代わりに空気を送り込んでいたという。1人あたりの不正回数は最多が24回、次いで18回だった。
先月下旬に不正が発覚した運転手も、ほかに8回不正をしていた。最初に発覚した1回は同僚に頼んで息を吹き込んでいたが、新たにわかった8回はポンプを使っていた。
西鉄観光バス、予約キャンセル19件 飲酒検知逃れ受け
2013年9月11日0時8分
西鉄観光バス(本社・福岡市)の運転手による飲酒検知逃れ問題を受け、同社の予約19件がキャンセルされた。親会社の西日本鉄道が10日の定例記者会見で明らかにした。
最初の不正を公表した8月25日から今月10日までに47台、1553人分が解約された。一般旅行15件のほか、修学旅行で予約していた岐阜県の中学校3件と北九州市の小学校1件だった。最近1年間の不正68回のうち、20回は修学旅行だったことがわかっている。
西鉄グループ全体には49件の苦情が寄せられたという。管理態勢の不備を指摘したり、運転手の処分を求めたりする内容だった。西鉄の倉富純男社長は「すり抜けを許してしまったことを深く反省する」と謝罪。飲酒運転撲滅をはかる社内態勢を検証する委員会を立ち上げ、再発防止に努める姿勢を強調した。
西鉄観光バス3台使用停止処分 飲酒検知不正で計30日
2014年1月15日13時40分
西鉄観光バス(本社・福岡市)の運転手7人が不正に飲酒検知を逃れていた問題で、九州運輸局はうち5人が所属していた同社北九州支社に、道路運送法に基づき、バス3台の使用を10日間ずつ計30日分停止する処分と、文書警告の処分を出した。処分は14日付。残りの2人が所属していた福岡市の千代支社への監査結果も今後まとめる。
運輸局によると、使用停止は27日から来月5日。監査の結果、同支社は飲酒運転防止など運転手への適切な指導や65歳以上の高齢運転者2人への講習をいずれもせず、整備管理者1人は年1回の研修を受けていなかった、と認定した。文書警告分は、点呼や運行指示書の記入に不備があったとした。
西鉄観光バスは「大変重く受け止めている。運行管理体制の一層の強化を図り、安全確保と信頼回復に努める」とコメントした。
問題は昨年8月に発覚。同社の調査では、30代~60代の男性運転手7人が1年間に計68回、アルコール検知器に小型ポンプで空気を入れるなどして、飲酒検知を逃れていた。うち20回は小中学校、高校の修学旅行だった。
【過去記事】保守記事.42 「罰金30万」の効果も薄れ。。。
保守記事.42-3 アホな1人のせいで。。。
保守記事.42-1-2 じゃあ、結局なんだったのか
保守記事.42-1-3 じゃあ、結局なんだったのか
保守記事.42-1-4 じゃあ、結局なんだったのか
保守記事.366-2 考え方がおかしい
保守記事.42-2 みんな罰金30万円忘れてるでしょう
保守記事.42-3 アホな1人のせいで。。。
保守記事.42-4 もう、そういう時代でしょ
保守記事.42-5 まぁ、そういう時代でしょ
保守記事.42-6 飲んだら乗るな!
保守記事.42-7 飲んだら乗るな!
保守記事.42-9 大阪の人と変わらない
保守記事.42-10 飲んだら乗るな!
保守記事.42-11 飲んだら乗るな!
保守記事.42-12 なんか、前提として、おかしいだろう
保守記事.42-13 飲みながら仕事のできる、アットホームな職場です!