快適過ぎ?笠松刑務所は超満員
■再犯率34%…混在収容に懸念も
刑務所暮らしは『快適』で「刑務所に戻る受刑者が後を絶たない」という。女子受刑者が入所する岐阜県笠松町中川町の「笠松刑務所」では再犯受刑者率は
34%。10年前から定員を超える過剰収容の状態が続いている。現在120%以上の収容率で深刻な事態だ。男子刑務所では受刑者は犯罪によって異なる所に
収容されるが、女子受刑者は混在。関係者は「(混在収容で)受刑者が悪知恵を付けることも考えられる」と懸念する。(弥)
女子受刑者の1日は午前6時半の起床で始まる。同7時50分から午後4時45分まで、ミシンを使った縫製作業、自動車部品などの金属組立、七宝焼製品加工などの刑務作業に従事。午後9時就寝。1日の流れはマニュアルに沿ったものだ。
■収容率126%…テレビに図書館、クラブも充実
笠松刑務所の室内は予想した以上にきれい。布団はきちんと畳まれ、掃除も行き届いている様子。刑務所内の娯楽は充実しており、各部屋にはテレビが設置。クラブ活動は絵画、書道、短歌など10種類。図書館では雑誌も読める。
笠松刑務所は全国に8カ所ある女子刑務所の一つ。21歳から83歳の668人が入所(10月1日現在)。収容定員は532人で、収容率126%の『定員オーバー』状態。1998年から過剰収容が続いている。
以前は定員350人だったが2004年に増築され、収容定員を増加した。しかし現在、定員1人の単独室(3畳)に2人、定員6人の雑居室(10
畳)には8人が収容されている。愛知県など6県の刑務所の収容率は平均91%で、男子受刑者が収容されている名古屋刑務所の収容率は98%(9月30日現
在)。笠松刑務所担当者は「過剰収容は全国の女子刑務所で問題視されている」という。
■過剰収容、混在収容に懸念
また女子受刑者は犯罪別に分類せずに刑務所に収容される。W級とひとくくりにされ、さまざまな犯罪を犯した受刑者が一緒に収容される。同刑務所に入所する女性受刑者の収容理由は覚せい剤が約35%で最も多く、以下窃盗25%、殺人11%と続く。
女子刑務所では過剰収容や混在収容が長年、取りざたされているが「女子刑務所は限られた場所にしかなく、分散できない」のが現状。愛知県など6
県の刑務所を監督する名古屋矯正管区の担当者は「近年女子の犯罪数が増加し、女子刑務所数が少なく対応しきれていない」と漏らし、問題解決の見通しがない
ことを示唆した。
女子受刑者の処遇を変えることで再犯を防ぐことができれば社会的な意義は大きいのだが…。
【写真説明】上=女子受刑者が入所する笠松刑務所。下=定員1人の単独室(3畳)に2人が収容されている=いずれも岐阜県笠松町
(2008年10月23日更新)
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