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保守記事.393-3 長く続いた大雨

2011-09-09 17:26:15 | 記事保守

不明の兄どこに…心痛める妹 奈良・十津川

2011.9.8 22:54 (1/2ページ)
行方不明の浦上和哉君の自宅周辺を捜索する自衛隊員ら=奈良県十津川村野尻(彦野公太朗撮影)

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行方不明の浦上和哉君の自宅周辺を捜索する自衛隊員ら=奈良県十津川村野尻(彦野公太朗撮影)

 「お母さんが抱きかかえて逃げてくれた」。台風12号による鉄砲水で2人が死亡し6人が行 方不明の奈良県十津川村野尻地区で、3日夜に救出された村立十津川第1小学校4年、浦上桃加ちゃん(9)が、搬送先に駆けつけて付き添った同小の中西康広 教頭(50)らに語った当時の状況が明らかになった。

 野尻地区を襲った鉄砲水は、バス運転手の浦上圭三さん(33)宅と村職員、岡修作さん(33)宅の村営住宅2棟を一気にのみこんだという。

 2棟にいた計11人全員が投げ出され、浦上さんの妻、恵美さん(34)と長女の桃加ちゃん、親戚の男児(11)、岡さんの妻、美佳さん(36)の4人が救助されたが、美佳さんは死亡が確認された。

  桃加ちゃんが中西教頭らに話した内容や、鉄砲水の直前まで浦上さん宅で過ごしていた知人らの話によると、3日は、兄で同小6年の和哉君(11)と桃加ちゃ んがそろって所属する少年野球チームの試合が予定されていたが、雨で中止に。大雨で出掛けられず、近所の友人家族を自宅に招き、午後4時ごろまでゲームを 楽しんでいた。

 祖父母も交えた浦上さん一家が夕食についていた午後6時半ごろ、轟音(ごうおん)とともに濁流が押し寄せた。「晩ご飯を食べていたら、すごい音と一緒に家がぐるぐる回り出した。急に濁った水が家の中に入ってきた」。桃加ちゃんは当時の様子をこう説明したという。

 家ごと濁流に流される中、何かに引っかかって止まった。その一瞬、恵美さんが桃加ちゃんをつかんだ。そのまま「お母さんが抱きかかえて逃げてくれた」。父と兄、祖父母は流され、祖父の遺体だけが見つかった。

  同日夜、村役場近くの診療所。中西教頭が駆けつけると、床は水浸しで、血の痕がにじんでいた。救助された桃加ちゃんは待合室のソファに寝かされ、恵美さん は車いすに乗せられていた。傷を縫合され「痛い、痛い」と叫ぶ桃加ちゃんを中西教頭は何度も「頑張れ」と励ました。右足骨折の重傷で、2日後には村外の病 院に運ばれ、手術を受けた。

 現在、母親とは別の病院にいる桃加ちゃんは、父と兄が行方不明になっていることを知っているといい、親戚が「お父さんやお兄ちゃんの分まで頑張れ」と言い聞かせているという。

 中西教頭は「どんな言葉をかけてあげればいいのか…」とポツリ。

 和哉君は友達から「かっくん」と呼ばれ、大の阪神タイガース・ファンで、最近、チームで投手に抜擢(ばってき)。保育所時代から家族同士で親交のある近所の女性(33)は「人懐っこい子で、見かければすぐ声をかけてくれる」と話す。

 「仲のいい兄妹。心が痛む。とにかく早く見つかってほしい」。同小の野長瀬(のながせ)譲校長は肩を落として話し、いまだに信じられない様子でこうつぶやいた。

 「先週、校庭でお父さんとキャッチボールしている和哉君を見かけたのに…」

 

「家がぐるぐる回り出した」9歳女児救出 台風12号

産経新聞 9月9日(金)7時55分配信

 「家がぐるぐる回り出した」。台風12号による鉄砲水で2人が死亡、6人が行方不明の奈良県十津川村野尻地区で、3日夜に救出された村立十津川第一小学 校4年、浦上桃加ちゃん(9)が、搬送先に駆けつけて付き添った同小の中西康広教頭(50)らに語った当時の状況が明らかになった。

 鉄砲水は、バス運転手の浦上圭三さん(33)宅と村職員、岡修作さん(33)宅の村営住宅2棟をのみこんだ。計11人全員が投げ出され、浦上さんの妻、 恵美さん(34)と長女の桃加ちゃん、親戚の男児(11)、岡さんの妻、美佳さん(36)の4人が救助されたが、美佳さんは死亡が確認された。

 桃加ちゃんが中西教頭らに話した内容などによると、3日は兄で同小6年の和哉君(11)と桃加ちゃんがそろって所属する少年野球チームの試合が予定されていたが、雨で中止になり自宅で過ごしていた。

 祖父母も交えた浦上さん一家が夕食についていた午後6時半ごろ、轟音(ごうおん)とともに濁流が押し寄せた。「晩ご飯を食べていたら、すごい音と一緒に家がぐるぐる回り出した。急に濁った水が家に入ってきた」。桃加ちゃんはこう説明した。

 家ごと流されるなか、何かに引っかかって止まった。その一瞬、恵美さんが桃加ちゃんをつかんだ。そのまま「お母さんが抱きかかえて逃げてくれた」。父と兄、祖父母は流され、祖父の遺体だけ見つかった。

 同日夜、村役場近くの診療所。救助された桃加ちゃんは待合室のソファに寝かされ、恵美さんは車いすに乗せられていた。傷を縫合され、「痛い、痛い」と叫 ぶ桃加ちゃん。駆け付けた中西教頭は「頑張れ」と励ました。右足骨折の重傷で、2日後には村外の病院に運ばれ、手術を受けた。

 行方不明の和哉君は大の阪神ファンで、最近、チームで投手に抜擢(ばってき)。近所の女性(33)は「人懐っこい子で、見かければすぐ声をかけてくれる」と話す。

 同小の野長瀬(のながせ)譲校長は「仲のいい兄妹。心が痛む。早く見つかってほしい」と肩を落とした。


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