月面車の走行跡くっきり アポロ着陸地点の画像公開
米航空宇宙局(NASA)は6日、月に人を送り込んだアポロ計画の着陸地点を撮影した一連の画像を公開した。月面探査車が走った跡や着陸船が使った台座、機器の残骸などが写っている。
アポロ12号(1969年)、同14号(71年)、同17号(72年)の着陸地点で、月探査機LROが上空から撮影した。09年にも同じ地点の映像を公開しているが、通常約50キロの高度で飛行しているLROを8月に地上21キロまで下げて撮影、解像度を高めた。
アポロ計画最後となった17号の着陸地点では、アポロ15号で初めて使用された探査車が走ってできた車輪の跡が2本の線となって見え、活動の様子がうかがえる。
米国では依然としてアポロ計画を「NASAの捏造(ねつぞう)」と主張する人もいるが、一部のメディアは「彼らを説得する材料にはならないだろう」と伝えた。(ワシントン=行方史郎)
アポロ着陸地を撮影 飛行士歩いた跡も
米航空宇宙局(NASA)は6日、月を周回する探査機「ルナー・リコネッサンス・オービター」(LRO)が8月に撮影したアポロ12、14、17号の着陸地点の鮮明な画像を公開した。
LROは2009年にも月の表面から48~96キロの上空から撮影することに成功しているが、今回は21~24キロと低く、宇宙飛行士が歩いた跡などがより鮮明に写っている。
アポロ12、14、17号は1969年から72年にかけて月着陸に成功した。
アポロ計画最後の任務となった17号の着陸地点では、着陸船「チャレンジャー」が帰還に向けて離陸する際に発射台の役割を果たした台座を中心に、歩いた跡やタイヤの跡が残っているのが分かる。写真左側には月の環境を調べるための計測装置、右側には探査車も写っている。
着陸後、約40年経過しても歩いた跡などが残っているのは大気がなく風が吹かないためで、何千万年もこの状態が保たれる可能性もあるという。(共同)
[2011年9月7日11時42分]
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