被災地、猛暑とも闘う 避難所・仮設住宅は蒸し風呂状態
厳しい暑さの中、被災者たちは扇風機の風に当たりながらも、しきりに汗をぬぐっていた=10日、宮城県石巻市の湊小学校、小宮路勝撮影 |
東日本大震災の被災地でも、この夏一番の暑さが続いている。11日、宮城県石巻市では午後0時半に気温33.5度を記録した。避難所や仮設住宅の被災者からは、対策を求める声が上がっている。
14の教室に約100人が避難している同市の湊小学校。10日は夕方になっても、教室内の気温が32度を超えていた。同校は津波で電気設備が壊れ、一般 家庭用の電力で対応している。エアコンはなく、扇風機も一斉につけるとブレーカーが落ちるため、各教室で2台ほどしか動かせない。
7月には2人が熱中症で救急搬送された。そのうちの一人、84歳の女性は暑さで食欲がなくなり、支給されるパンや弁当も残すことが多くなったという。「体には良くないんだろうけどね」
石巻市は暑さ対策として、70人以上がいる避難所21カ所に「リフレッシュルーム」を設置した。湊小にもエアコンと冷蔵庫、製氷機が備わった12畳ほど のプレハブがある。だが、常駐しているボランティア団体「チーム神戸」の無尽洋平さん(24)は「3、4階にいる人は下りてくるのが面倒で、使いづらい。 プレハブよりも教室の電力をなんとかしてほしい」と訴える。
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