ツール・ド・フランスが埼玉に? 10月26日に号砲
【四登敬】「ツール・ド・フランス」が日本にやってくる――。さいたま市で今年10月26日、自転車ロードレースの最高峰「ツール・ド・フランス」の名を冠したレースが開催されることが決まった。市がレースを主催するアモリ・スポル・オルガニザシオン(ASO)社と正式調印した。世界最高峰の夢のレース開催に、ファンや関係者の期待が高まっている。
大会名は「さいたまクリテリウムbyツールドフランス」。さいたま市中央区のさいたま新都心で開かれ、官庁の高層ビルやタワーマンションが立ち並ぶ一帯を走り抜ける周回コースで速さを競う。1周約3・1キロを10~15周する。
スタートすると直後にコーナーを右折=(1)=し、JR東北線をくぐるアンダーパスを一気に下る=(2)。選手たちはトンネルの中=(3)=を集団走行のまま一気に駆け下り、登る。突き当たりは百八十度の折り返しカーブ=(4)=で、コース取りが腕の見せどころになる。再びトンネルを抜け、高層ビルが立ち並ぶ官庁街=(5)=を通り抜ける。
出場するのは、今年100回目を迎えるツール・ド・フランスの総合優勝など上位20~30人の世界のトップクラスのレーサーのほか、日本人選手も招待される予定。沿道では、目の前を疾走する大迫力のレースを、風とともに肌で感じることができる。
調印式で清水勇人・さいたま市長は「日本および世界のサイクリングマーケットの拡大や自転車文化の醸成に貢献することを目指す」と述べ、継続して開催する意向を示した。ASO社のジャン・エティエンヌ・アモリ社長は「本場と変わらぬ雰囲気をさいたま市で味わうことができます」と語った。
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