鳩山氏イラン訪問、玄葉外相が中止要請=野田首相は懸念
野田佳彦首相は5日午前の参院予算委員会で、民主党の鳩山由紀夫元首相が6日から予定するイラン訪問について「わが国の国際協調の立場と整合的でなくてはいけない」と懸念を示し、「まずは本人から話を聴くなど意思疎通を図りたい」と、こうした政府の立場を伝える考えを示した。自民党の山本一太氏への答弁。
玄葉光一郎外相は、山本氏が鳩山氏の渡航を中止させるよう求めたのに対し、「そういう働き掛けを全くしていないわけではない」として中止を働き掛けていることを明らかにした。
外相は「最終的には個人の判断」と政府に強制力がないことを指摘した上で、「あたかも政府の立場を代表するかのように行って政府の方針と違う態度で臨む『二元外交』にならないよう、慎重な対応を促したい」と強調した。
一方、5日の衆院議院運営委員会理事会で、自民党の佐藤勉筆頭理事は鳩山氏の渡航に関し「今のイランの状況でいかがなものか。(訪問に)反対ではないが、配慮してほしい」と述べた。これに対し、同委の小平忠正委員長(民主)は「外務省だけの官僚外交だから日本の外交力は弱い。もっと議員が活発に日本の立場を海外で主張すべきだ」と述べ、鳩山氏を擁護した。(2012/04/05-12:32)
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