観測にまつわる問題

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沖縄の名前にこめられた意味

2010-11-01 00:32:27 | 日記
沖縄は昔、琉球といった。これは中国の史書から来る言葉のようだ。琉球王国が中国に朝貢していたことと併せて、中国には沖縄は中国のものという認識が存在しているらしい。

日本が文字を持たなかった頃、中国の史書では「倭」とされ、自らもそう名乗っていた。だが、日本も自前の史書をつくるようになった頃、「日本」と名乗ることに決めた。倭の文字が良くない意味だったとも言われるが、それはともかく、日本の主体性・独自性の表れであるに違いない。

さて沖縄に戻る。沖縄という言葉の意味は定かではないらしいが、これは案外古い言葉ではあって、鑑真の伝記『唐大和上東征伝』(779年)の中に、「阿児奈波」と出てくるのが初出だそうである(ウィキペディア:沖縄県の歴史)。日本は、1872年琉球王国を琉球藩とし(清国は領有権を主張したが、結局日清戦争に敗れ、日本の沖縄領有を認めることとなる)、1879年沖縄県とした。

沖縄に名前を変更した(元々あった古い名前ではあるが)意味は明らかだろう。中国のものでは無いと明確に示すためだと見るのが普通だ。沖縄には中国の下がいいという意見も残念ながら結構あったらしい。だが、もはや沖縄が日本であるのは明確だ。琉球という古称の利用が悪いこととまでは思わないが、やはり沖縄という名前は尊重されなければならない。特に中国・台湾が琉球と呼ぶことに固執するなら、その意図は疑っておくべきだろう。

中国人(朝鮮人も)が日本を倭と呼べば、その意図することは明らかである。日本はシナ(西洋で言うところのチャイナ)と呼ぶのを止めて、中国と言うようにした。戦争に負けたからではあるが。

最後に尖閣。尖閣諸島の名前は新しいかもしれない。だが、他の記事でも指摘しているように、明確に日本の領土である。