観測にまつわる問題

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中国の台湾進攻の可能性を低く見積もるべきではない

2023-03-10 09:43:48 | 外交安全保障
ユクサ・ターヤ@本当の国益を考える(@koueki2)twitter 午後10:05 ·2023年3月9日
>軍事的にはもちろん、政治的にもあり得ないでしょう。台湾侵攻しても台湾を占拠することなんてほぼ不可能だと習近平も理解しているでしょうし失敗したら失脚のリスクを取るほど馬鹿ではないでしょう。アメリカは必死に煽ろうとしていますが、台湾にしてみれば投資が減る迷惑。

中国は台湾軍が一枚板でない(内通者が出る)ことに期待しているでしょう。実際に台湾軍が分裂するなら、台湾占拠の可能性があると思われ、独裁者の判断次第で侵攻は決断され得ます。

ウクライナ大統領はロシアが攻めると煽るなと言っていたんですよね。
ウクライナ大統領、ロシア侵攻めぐる発言の抑制要求 「これはパニック」(CNN 2022.01.29)。
侵攻予測が高まるとウクライナがパニックになって不都合が発生するからなんでしょうが、これは今から見ると甘い発言です。

だから台湾(及び自称味方)が中国が攻めると煽るなと言うなら、台湾の弱さだと見て、中国軍が実際に攻めてくる可能性が高まると言えるんだろうと思います。

日本としても中国は台湾を攻めるぞと言っていることを軽視するべきではないでしょう。日米同盟は非核武装国の日本を守っていると思いますが、台湾を諸外国の国家または政府と同様に扱う台湾関係法で米軍は台湾救援のオプションがあって、米軍の介入前提で中国が攻撃を決断した時(中国はその能力があると見られています)、在日米軍基地等は攻撃される可能性があります。

米軍がいなければ日本が安全という訳でもありません。独裁者の発想として台湾の次は日本でしょうし、日本の防備が甘いと見たなら、日本が先の可能性もあります。米軍の来援の可能性が無ければ、中国の台湾侵攻の可能性は明らかに高まります。尖閣・沖縄侵攻の可能性も同様で、米軍基地/日米同盟が無ければ、明らかに侵攻の可能性は高まるでしょう。基本的に警察は犯罪を抑止しているのであって、犯罪を煽っている訳ではありません。

(軍事の前提となる)経済が重要と言うなら分かりますが、台湾や日本に求められているのは、中国の侵攻を怖れることではありません。能力があり意志を見せる中国の侵攻を前提に淡々と準備することです。