僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

ひとりよがり人生論

2009-05-17 10:29:37 | Weblog
人生は楽しい事より辛いことのほうが多い気がする。会社で揉まれ、家庭で伴侶に気を使い心身ともにすり減って、ボロボロになっていく人が多いと思う。
行楽地に足を向けても大勢のほとんどの人の表情は疲れきっているもの。

一番の原因は先立つものが満足に得られなくなってきたからじゃないかな~
人数が少ないのに仕事の量は半端なく多くなる。仕事が多忙ならまだいいほうで、不景気なのでいつ首を切られるか恐れおののく毎日の人もいる。

ある程度預金も必要だが、時にはパーッっとお金を使って贅沢をしてリフレッシュしなきゃあいけないよね。でもいつも楽しい事だけ追い求めていてもだめなんだ。
昔キルケゴールという哲学者の本を読んだとき、快楽主義は長く続かないって書いてあったと思う。同じように真面目に地味にひたすら勤勉や勤労に励む毎日も空しいそうなのである。快楽主義、禁欲主義も行き詰る。そうしたらどんな生き方をしたらいいんだろう?キルケゴールは赤ちゃんが母に抱かれ、すやすや眠るような生き方をせよと言っていた、確か。つまり神の恩寵にすがり、神を信仰敬う事で安寧といた生活をせよということだろう。

けれど無神論者の多い日本人にはぴんと来ないかもしれない。そこでいつかマドモアゼル・愛さんが言っていたけど、三丁目の夕日に代表される昭和30年代の暮らしに戻ることなのだそうだ。贅沢をせず、つつましく人との調和、ふれあいのある生き方をすればお金も今の十分の一で間に合うそうだ。暮らし向きの簡素化、農業の充実が必須だそうだ。
何よりも人々の心の平穏が取り戻せそうである。